Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    鶴田樹

    @ayanenonoca

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 50

    鶴田樹

    ☆quiet follow

    くわぶぜはハピエンもぎとり力が強いからどんな試練も課せちゃうんだもんね!しかしどんな試練もとは?と考えてできた精一杯がこれでした!

    【かなりあ】「桑名!どうした?こんなところで」

    豊前に呼び止められて、僕は祈りから引き戻される。
    「ううん、なんでもない」

    僕がいた廊下の壁は一見何もないところに見えるけれど、実は隠し扉があって、その先にはある部屋がある。

    それは大地が教えてくれたことで、大地と対話できる桑名江以外の刀はここに扉と部屋があることを知らない。

    そしてその部屋には、刀塚が祀ってある。

    頭の中に敷地内の地図を思い起こせば、そこは政府内のど真ん中に位置し、真裏には鍛刀部屋がある。

    地図内においてその部屋は鍛刀用の資材置き場ということになっている。

    つまりここにある刀塚は政府が配布する刀の鍛刀に失敗した際に、生まれ損なった刀が祀られる場所。もしくは生まれ落ちた刀がなんらかの都合によってその生をなかったことにされる場所。

    ではこの廊下に刀塚へ進む扉がある意味は?刀塚へお参りをする職員のためのもの?それとも…

    「あれ?豊前、戦装束だけどどうしたの?」

    「おー、今から次のイベントの準備だって。ちっと手伝ってくるわ」

    「そうなんだ。そういえば運用部の方が今回は苦戦してたみたいだもんね。新しいイベント、バグなく始められるといいね」

    「おう!そんじゃちっと行ってくるわ」
    「いってらっしゃい」

    僕はいつもの調子で豊前を送り出した。

    その時の僕は知らなかった。

    豊前に割り当てられた仕事が、通行手形ありのイベントで正しく生存回復と本丸帰還ができるかどうかのテストだったことを。

    そして僕は廊下の扉の意味を知る。

    この扉があるのは

















    豊前くんが帰ってきたか来なかったかはお好みの解釈でどうぞ
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    NanChicken

    MOURNING結局らくがき漫画にして上げたたぬ歌まんがの元にしたSSを供養
    文章のほうがセリフいっぱい入れられるところがメリットだねぇ
    「ったく、ついてねぇ。追いつかれるぞ」
    本丸への転送ポイントまでもうあと少しというところで、同田貫は来し方の空を振り仰いだ。天空まで立ち上がり広がった鉄床雲の先からゴロゴロと響く重低音は、雨の到来を告げている。
    「お前さんがが寄り道なんぞするからだろ歌仙」
    言われた方は平然として
    「あの店のは絶品なんだよ」
    と応えた。
    あっさり済むはずの短い遠征。夕立の前に帰れる筈だった。
    ポツ、ポツ、と地面に染みが描かれる。
    「ああ、もう来やがった」
    みるみる強くなる降りに、ふたりは急いで大樹の木陰に逃げ込んだ。通り雨ならばいずれ上がるだろう。
    歌仙の手の内には、竹皮で包まれた硬豆腐。江戸への遠征の帰り道、これまでも時折食卓に上ってきたそれは、豆腐にしてはしっかりした歯応えを持つ、古いタイプの食材だった。
    「戻ったら、木の芽の味噌で田楽にしようか。君の好物だろう?」
    「呑気なもんだな」
    そういえばいい酒もあったな、と同田貫が思った刹那、閃光で周りが真っ白になった。
    落雷か?慌てた瞬間に目に焼き付いた見覚えあるシルエット…敵大太刀それは確かに歌仙のすぐ向こう側に立っていた。
    瞬時に眩さは去り、暗反 1314

    Hoopono41030595

    DONE鶴田さん(@ayanenonoca)からのお題「くわぶぜ、お互いの弱いところ」をようやく書きました。遅くなってごめんなさい。

    バカなぶぜくんが性癖なので。このあと塩対応しながらくわわがめっちゃ甘やかしてくれると思います。
    「今日こそは教えてもらう!」
    「もう~、またなん?毎日しつこいなぁ。」

    部屋で横になりながら、本を読む桑名に豊前はドーンとその胸にダイブするように飛び込んだ。
    自然に桑名が受け止める。

    「そうだよ。教えてくれるまでは毎日聞く。」
    「だから、僕の弱点なんて、教えないってば。動物は弱点を知られたら死んじゃうんだよ。」
    「刀だからでーじょぶだよ。」
    そんなやり取りが続いていた。

    ◇◇◇

    桑名の弱点を知りたい。
    豊前がそんなことを言い始めたのはつい数日前のことだ。
    きっかけは何だったか覚えてはいない。
    なんだか、話の流れで「豊前には弱点が多いよねえ。」と桑名がつぶやいた。
    「俺に弱点が多い?」
    「そ、小さい虫は嫌いだし、ピーマンは食べられない。それに……。」
    桑名が豊前に背後からのしかかりおなかや脇をくすぐる。
    「やめろちゃ、こちょばい!」
    豊前は逃げようとするが、体に力が入らないのか上手く桑名の腕から逃れられない。
    「こしょぐられるのも弱いし……。」

    その言葉に豊前はむっと口を結んだ。
    「桑名には弱点はねーのかよ。」
    「どーかな、自分じゃよくわからないけど。」
    「よーっし、俺が弱点 1118