ゴ決見に行った人の呟き ついについに、2022年8月の映画発表からワクワクとソワソワを繰り返してついに2024年2月16日(金)「劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦」を見に映画館へ行ってきた。
公開日初日は平日の金曜日、仕事終わりに行ったら混むかもしれないのと特典の33.5巻が死ぬほど欲しいのとタイムラインで感想を目にする前にいきたいので、有給をもらって友人とともにお昼の回に入った。座席予約ができるようになった瞬間、席を取ったのでどれくらい席が埋まったかを知らなかったけれど、座席が9割近く埋まっていたのに驚いた。年若い男女(多分学生さんだが君たち学校は……? けど、絶対特典欲しい気持ちはわかる)からのご高齢の夫婦まで幅広い年齢層の方がいて、うわあ~~~み~~~んなハイキューファンだ!?と思うと仲間がいっぱいで楽しかった。
そして、映画が始まって私の中の菅原孝支も「祭じゃあーっ!!!」と同じく叫んだ。
映画の作画、めちゃくちゃイイです……ッ!!!!!
みんなカッコいい~~~~~!!!!
音楽も良……ッ!!!!!!!
作画マジで良……ッ!!!!!
研磨側・音駒側の作品としての再構築してるのかな!?(気がする)
最後の研磨視点の演出良かった……!!
面白かった!!!
どのシーンどの角度を見ても丁寧な作画だった。
このシーンをこの作画でやってくれるってだけで映画代を払う価値があるって思えるシーンがいっぱいあったんですよ、それくらい作画は良かった。書き出すとあれもこれもになるので省略しますが、読んでる方と同じとシーンだと思います。
作画に感動はしましたが、正直、一回目見たときに私はもうこの映画を二回目は見ないだろうと思った。
理由として、
①試合の合間に回想が多く、試合がぶった切られている感がある
②上映時間が85分と短い(33巻から37巻までを85分でやるのは厳しい)
③省略されているシーンが多く、可能な限り漫画に忠実なアニメ映画化をして欲しかった
また、ハイキューを全く知らない友人を連れていった私はこの映画で音駒戦のエモさが伝わるかどうかヒヤヒヤしていた。
だって、今までの関係性の積み重ねを置き去りにしてゴミ捨て場の決戦が実現した尊さがわかりますか!?!?!?!
原作のハイキューファンみんなが待ちに待ったゴミ捨て場の決戦を、烏野と音駒の昔からの因縁を、キャラ同士の師弟であり友達のような関係性を、青葉城西、白鳥沢や稲荷崎に勝ってきた、ベスト16に来るまでの苦労と困難という前提があったうえで楽しむもので、こんな85分という短時間の映画だけでこれらの感情を消化するのはできない、まだゴミ捨て場の決戦を見ていたいと思ってしまった。
85分でゴミ捨て場の決戦を終わらせてほしくなかった。
つまるところ、消化不良だと感じた。
映画後、友人と感想会をしていたときに、
「バレーボールの知識無かったけど、楽しく見れました。面白かったです」
「ハイキューって連載終わっているのにこの人気なんですか!?」
「ハイキューファンって若い男性のファンも多いんですね。高齢の方も見ていて幅広くてすごいですね!」
と伝えてくれて、私が思ってた以上に好感触で、ハイキューが気になりますと言ってくれたのでまずはジャンププラスで10巻分無料公開しているのを進めておいた。
ついでにハイキューの漫画の面白さと烏野と音駒の関係性、キャラの補足なども含めて乾いた喉をカフェオレで潤しながら話続けた。
そして話している途中でふと、祭りって誰が参加してもいいのでは?
参加するのに原作を読んでいるって前提条件は本当に必要?
この映画もしかして初見さんが見て楽しいなら、ネットを下げる行為と一緒では……??? と思い当たるわけで。
初見さんが見やすい理由として、
①作画きれいだから見やすい
②開始5分くらいで両校が因縁のライバル(詳細は別として)って立ち位置はわかる
③回想シーンから烏野と音駒の関係、キャラ同士の関係性もなんとなく分かる
④原作を読んでいたら主人公サイドの日向・烏野視点で自然と見るけど、初見さんはそんなの関係ないから研磨・音駒視点で見ても違和感なく見れるのではないか
④研磨・音駒側からまとめたらこの映画の話になるんじゃないか
(解説や点数の表示が少ないのは研磨が興味ないからカットしているとか、日向封じは研磨が楽しそうに見えるシーンが多いのは好きなことを一生懸命やっているからとかetc)
⑤初心者の人はバレーの戦術とか点数とかよりは試合が面白いかどうか(この作品は一本だけでも見られる気はする)
あと、原作ファンの人には、
⑥原作を知っている人はさらにシーンごとでこれまでを思い出しては感情が爆発する(ツッキーが笑ってバレーやってるシーンとかね)
もしかしてハイキューって音駒戦から見てもいいのでは……?
(スラダンだって山王戦から入った人いっぱいいるじゃん)
ハイキューってどこから見ても面白い漫画だから、初見さんじゃ詳細を知らないから楽しめないとか思っているの烏滸がましくない!?!?!?!
私が勝手にネットを高くしているだけじゃないの?!?!?!
初見さんから原作ファンまで見られる映画を作ったら今回の85分での構成になるんじゃないですか――?
と思いまして。
友人と別れた後、二回目の映画予約完了――!!
何でも速攻大事ですからね。
後のことじゃなく、今見て――!!
夜の回のほうがやっぱり人増えててみんな並んでてハイキュー人気ヤバいなと感動した。
そして、二回目を見たら、これはやっぱり研磨視点だった。(気がする)
日向はずっと新しくて面白い――。
音駒視点で見たらさ、日向含め烏野って怖い。
何回やっても怯んでさえくれない、攻撃の手を止めてくれない。
何度粘ってもあっちも粘ってくるの、少しは手を抜いてと思うけど、手を抜かないのが近道なのお互い分かっているから難しい。
飛べvs繋ぐのコンセプトの表顕された試合を繋ぐ側から見たらな構成の気がする。(気がするだけ)
ツッキーの「極 たまに 面白いです」や悔しいと感じたり、プレー中に笑ってるのとか、研磨の「たーのしー」とか見るたびにこっちもガッツポーズ小さくしたよ。
黒尾さんは終始楽しそうでよかった。
原作でも鳥肌立った、合宿の体育館と重なる演出は何度見ても涙が出た。
研磨視点でのボールを追っている、映像でしかできない演出も良かった。(二回目)
終わってほしくなかったなぁ。
まだ見たい、まだ見ていたい。
やっぱり、面白かった。
ハイキューって面白い。
映画でも証明してくれている。
音駒戦って白鳥沢や稲荷戦のいくぞいくぞいくぞって感じのテンションが上っていく派手さがない堅実な戦いだけど、今までの烏野と音駒の関係性も、研磨の計算し尽くされた戦術や試合運びも烏野変人コンビの価値観が変わってさらに上へと飛んでいく様も、両校とも仕上がっていくのが静かなだけでめちゃくちゃ熱い戦いには変わりない。
帰宅して漫画を読み返してみて、原作が至高で最高なのは間違いないけど、映画見た後だと映画のまとめ方もよかったと再確認した。
ハイキューって、たーのしー!
これからも私はもう一回がない試合をもう一回見に行くことを繰り返すんでしょう。
次回作は二部作の後編にあたるので鴎台戦をしっかりやっていただいたうえで、42巻以降もちゃんと丁寧な映画化をお願いしたい。
決してダイジェスト映画で終わらなせないで欲しい。
あと、梟と狢戦のOVA化、稲荷戦の映画化もよろしくお願いします。