ペット麿水(お出かけの段)「清麿、行ってはダメだ!」
「え、いきなりどうしたの?水心子」
「今出かけたら清麿は雨に濡れる」
「こんないい天気なのに?」
「猫が顔を洗うと雨が降るんだ」
「うん、知ってる。でも水心子は毎日顔を洗ってるよね」
「なっ…」
清麿の返事に水心子は答えにつまる。今日は久々の休みで甘え倒そうと思っていたのに清麿は出かけようとしている。すぐ帰ってくると言うが清麿不足の水心子は甘えたくて仕方がない。かと言って素直に甘えたいと言えるかと思えばやはりプライドが邪魔をする。ここで自分が本当に猫だったら足にしがみついて邪魔するのに。このからだでも出来なくはないがやはり恥ずかしい。ということで最もらしいいいわけを思いついて出かけるのを邪魔してるのだがそう簡単にはいかないわけで。
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