【R18】不意の営巣（アルカヴェ鳥パロその③）ぽかぽかと窓から差す優しい陽気で目を開ける。
目覚めると、愛しい番の寝顔がすぐ傍にあった。

「……おはよう、アルハイゼン」
「……」

呼びかけても微かに身じろぎをするだけ。余程仕事で疲れていたのだろうか。それとも休日で甘えているだけか。とにかく、アルハイゼンはまだ夢の世界から離れたくないらしい。

「（ふふ、また寝癖がついてる……あとで直してあげよう）」

ぴょこんと変な方向に跳ねている前髪。あどけない寝顔を晒す彼だが、れっきとした猛禽類。今は人間の姿をとっているが、本来の姿は神々しさすら感じるほど立派な隼である。おそらく、普通の人間が元の姿を見たら腰を抜かして逃げ出すだろう。

人間に騙され、愛玩用として売られそうになったところを救出されてらから、もうすぐ一年がたつ。あの時の自分は誰かの番になることなど考えもしなかったし、かつて助けた若鳥が逞しすぎる成長を遂げて帰って来るなど夢にも思わなかった。

【宙夏】圣诞巡礼Summary:
有时候年幼的孩子会勿论圣诞老人是否真实存在，只是问「礼物」可以年年一样吗？

Notes:
反季节同人文一则。
经历过两次客串后，可算让逆先夏目成为我同人文的主角了！




公路巴士在许久未重新沥青的道路上摇摇晃晃地驶向城郊，这个线路春川宙每年大多只会乘坐一趟。站点冷僻，车内常年空散，他每年都可以选相同的座位，所以他会记得每年他坐在这条线路的车上颠簸的光景。去年这会儿他和逆先夏目身上只有往返的车票钱、还有郊区青年旅店单人间的一夜住宿费，一分不多一分不少，可意外有一点儿花在烟花棒上了，于是逆先夏目只好跟旅店的老板商量，暖气和热水就不供应了吧a。

去年这会儿他的耳机坏了，于是逆先夏目就在巴士上和他分享了一只耳朵。偏巧随便选的第一首歌是分左右声道的，春川宙没听几秒便说，师父，宙听到的好像只有吉他呐？逆先夏目轻轻笑笑，指了指戴在自己耳朵里的另外一只耳机，说我这里只听得到鼓点哦o。