多分貧乳デ♀ちゃんに思いを馳せて書いていたブツ幼馴染に対する恐怖が少しずつ取り攫われた結果見えてきたのは強烈な憧憬だった。
勝利への固執。それを現実にする有言実行ぶり。そしてそれを自負する自信。平たく言えば強くてかっこいいと思っているってこと。かっこいいなと思う憧れがそれだけで済むわけがなく、かっこいいの次に好きが付くと気づくまでそう時間はかからなかった。
と、前置きが長くなってしまった。つまり何が言いたいかっていうと、好きになった人の脈がゼロで心が死にそうということである。
「はぁー……」
いや、わかっていた。かっちゃんが僕のことをどう思っているかなんて、九九の一の段並にベリーイージーな問題だ。だって嫌われてなきゃあんなに邪険に扱われるわけがないんだもの。はーあ、自分でそう考えておいて辛くなってきた。
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