空双👺🌱「......ねぇ。」
お洗濯が終わり、一息いれようとした頃に縁側から声が掛かった。
「...空耶さん!こんにちは。」
いつの間に来ていたのか、いつものように縁側に座りながらこちらを見つめる金色の瞳。
「......ん。」
ポンポンと、自分の隣を示す空耶に誘われるまま腰を下ろせば満足そうに笑って頷いてくれる。
「今日はどうしました?」
「別に......休みだって言ってたから。」
逢いに、来てくれたのかな...?
いつもハッキリとした言葉は言ってくれないけれど、空耶さんは時間があると言えば顔を見に来てくれる。
何処かに出掛ける訳ではないけれど、傍に居て、流れる穏やかな時間は掛け替え無いものだと思っている。
たまには、出掛けたいなぁなんて思うけど......。
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