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    リク(riku)

    ※無断転載、無断使用はNO!!※
    好きなのを好きな時に好きなだけ描きたい。
    お絵かき帳だったり絵日記だったり漫画載せたり小説載せたりごちゃごちゃ。
    キャラ崩壊系とかギャグ系が好き。
    しんみりとかシリアスめも好き。
    呟き(カプやキャラが云々他色々)もあるかも…。


    スタレ(列車組、丹恒、景元、ギャグ系)
    幻水(ルク坊、主坊、坊ちゃん右、にょぼ右)
    アルラス(コルネイユ、漆黒オウィ他)
    DQ(4→男勇者/サントハイム組、5→主ビア、 11→グレシル/主シル/主カミュシル/旅芸人さん右/にょ旅芸人さん右/勇者が大体ブっ飛んでいる)
    その他色々。
    ジャンル雑多になってきた今日この頃…。守備範囲は狭かったり広かったり。
    X垢かブルスカかここにいることが多いと思います。


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    リク(riku)

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    前回の続き。勇者→ゴリアテさんの回。
    ソルティコを出て行かずにゴリアテさんのままでいたら的なシルビアさん中心且つ右の妄想話
    ※ゴリアテさんのざっくりとした性格→優しい、穏やか、丁寧口調、色んな方々から好かれてるし自分のものにしようと狙われている(性格…??)
    続き書くかは決めてません(調子と要相談)

    ##DQ11
    ##DQ11小説

    対峙の時、来る 続きside悪魔の子と呼ばれた青年





    「悪魔の子、お覚悟を」

    町の方から現れたのは、とても綺麗な人だった。

    「なんて、きれいなひと、なんだろう」

    視界から脳へと情報が届いた時、剣を振る腕がピタリと止まってしまうくらいに与えられた衝撃は強烈で。
    敵の目の前で戦いを止めるなんて、相手からすれば絶好のチャンスなのは言うまでもない。
    今だ!と放たれた咆哮と共に振り下ろされた刃は、僕の体を目掛けーーーー寸前で弾き返された。

    「君!!何やってるの!?」

    危機を救ったのはマルティナだった。どうやら僕と騎士の間に下からスルリと入り、棍と蹴りで撃退したらしい。
    いつの間にか落ちてしまっていた剣を、先に拾っていた彼女から受け取る。

    「次はないわよイレブン!」

    そうだ、目を奪われている場合じゃない。ここは戦場だ。相手は僕の、僕らの命を狙っている敵なんだ。僕の行動一つで、運命が決まってしまう。

    「……そうだよ」

    握り締める拳に、力が入っていく。爪が肉に食い込み徐々に痛みが襲ってくるが、そんなことどうでもいい。戦え、戦うんだイレブン。生きてここから逃げるために。

    ……でも。
    どうしてかはわからないけど。
    あのきれいなひとと。
    たたかいたくないんだ。

    揺らぐ決意。だからと言って剣先を下げるわけにはいかない。それは終わりになってしまうから。
    大きな矛盾を抱えたまま、僕はあの人を見据える。
    側にいたマルティナはいつの間にか他の敵と交戦している。カミュ達もこの場を逃れるために必死だ。

    「ゴリアテ様!!やはり奴らの強さは噂通りです!!」

    僕と戦っていた騎士があの人の元へと走る。そうか、ゴリアテさんって言うのか。
    彼の名を知ることが出来たことに関しては、感謝しなくては。

    「……えぇ、グレイグ様達から聞いた通りです」

    あの男の名が耳に入る。その瞬間、とてつもない怒りが腹の底から湧き上がって来た。それだけじゃない。その怒りには、とある感情も混ざっていた。

    嫉妬。

    このきれいなひとに、奴らの考えが直接吹き込まれていたなんて。汚されていたなんて。許せない。許せない。許せない……許せない!!
    握り締めていた手から液体が流れ落ちていく。それが何なのかは、見なくてもわかる。

    「悪魔の子の相手は私が、君達は他の者を」
    「しかし…!」
    「私は簡単に負けはしない。……両将軍に敵わないかもしれないけど」
    「そ、そのような……!」
    「……お願い、信じて下さい」
    「「「ハ……ハッ!!」」」
    「!!」

    怒りと嫉妬に狂いかけていた僕の心は、あの人の笑みで一気に消えていった。腹の中で暴れていた黒いモノもあっさりと消えていく。恐れを抱いてしまいそうなくらいに、清々しい感覚だった。

    「……悪魔の子」

    騎士達が蜘蛛の子を散らすかのように走っていく。その際に突き刺さる多くの視線なんて、気にならない。
    今、この場の主役は僕ときれいなひと……ゴリアテさん。あの白い鎧の奴や黒い鎧の奴はいない。

    「デルカダール王国の騎士として、捉えさせて頂きます」
    「……違う」

    ダーハルーネの時のように、ほんの僅かでも可能性はある。
    改めて握り締める。あの笑顔のお陰で、心は落ち着いている。剣を向ける手に震えはない。

    「僕は悪魔の子じゃない……!」
    「……残念ながら、人を惑わす悪魔の言葉を聞くことは出来ないのです」

    刃を交えたゴリアテさんへの説得が、今始まる。




    続くかも?
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