『LIFE』あとがきこのたびはじゅしひと小説本『LIFE』を、お求めいただき本当にありがとうございました!
ほう子と申します。
Twitterだけでのんびりとじゅしひとを書いていくつもりが、書けば書くほどじゅしひとへの想いが高じていき、同人誌を発行するにいたりました。
あとがき、といっても内容についてはお読みいただいた方の解釈で自由に読んでいただければ、思っていますので、主に裏話?というか構成について書いていこうと思います。
せっかくだから紙の本の形じゃないとできないことをしたい!
たとえこれが最初で最後のじゅしひと本になったとしても、後悔のないように書きたいことは全部書こう!
そんな思いで、一冊の中ですべての四季・すべての視点・交際前/交際後のじゅしひとの姿を描きました。
テーマにしたのはラストに載せた「青春・朱夏・白秋・玄冬」
人の一生を季節と色と方角にたとえた言葉です。
春「ポケットに青空を」(獄さん一人称)
青=青空、池、ハイライト(煙草)のパッケージ
夏「世界で一番特別な場所」(十四くん一人称)
朱=花火、ピンクグレープフルーツジュース、唇
秋「夜の結び目」(獄さん視点三人称)
白=カフェオレのミルク、シャツ、ボタン、糸
冬「うつくしい色」(十四くん視点三人称)
玄=墨、天
「玄天」とは、天および天にある太陽・月・星を指す言葉。
やはり彼らの結びつきの起点は天さんにあるのだなと思います。
5つめの四季である新年
エピローグのタイトルは無題ではなく「 」
space、空をイメージしています。
彼らの居場所であり中心の場であるナゴヤの空厳寺
神の視点…ならぬ仏の視点というようなイメージで
陰陽五行による中央の色は黄色ということで、水仙の副花冠とみたらし団子
空厳寺にかかる五色の幕ですべての色を登場させています。
ちなみに当サークル名「ポッペン(ぽっぺん)」は新年の季語です。
そんなこんなでじゅしひと一生一緒にいてくれやの想いを込めて
タイトルは『LIFE』
なんとなくのイメージソングは星野源「不思議」でした。MVが特に好き。
ふたりで日々を歩んでいくなかで〝好き〟と愛の存在と変化を、おだやかに時には激しく、感じていって欲しいなと思っています。
表紙のイラストは、ナゴヤに生きるふたりの日常の姿を描いて欲しいとリクエストしました。(遠さん素敵な表紙を本当にありがとー!)
モデル地は、じゅしひと最初のランデブー場所である夢紛のライブが行われたZepp Nagoyaの近くにある「ささしま米野歩道橋」です。とても格好いい橋!
十四くんと獄さんには、夢や未来へと架かる橋をふたりで渡っていくイメージがあります。
じゅしひとがふたりで過ごすすべての季節も時間も、当てはまるような色合いになっていればいいなと思い、表紙の用紙は青ピンクがかった光沢紙であるキュリアスIRパールにマットPPをかけています。
日の中と淡い月の光が混ざるような幻想的な仕上がりになったのではないかなと思っています。お気に入りです!
「夜の結び目」で書いたことですが、いまでも破れたままのアマンダのように、ふたりがそれぞれに抱えた哀しみや傷や怒りはけして消えるものではなく、
ふたりが寄り添っていくことで、さらにそれを意識せざるを得ない場面もあるかもしれない。それでもふたりで〝家族〟として一緒に生きていくことを、自身の意思で選び、歩んで行く強さを十四と獄、ふたりは確かに持っていると信じています。
じゅしひとはかならず幸せになる!空却くんもいるからね!
彼らの優しさが大好きです。
自己満足ではありますが、この本を発行することができて良かったな、と思っています。ますますじゅしひとが好きになりました。
どのお話が一番お好みだったかなど、ほんのひと言でもご感想頂けると飛び上がるほど嬉しく励みになります!
普段のTwitterでも多くの方が小説を読んでくださり、感想をいただいたりしているのも本当にありがたく嬉しく思っています。心が支えられています。
同じ作品やキャラクター、カップリングが好きだからこそ通じ合えること、心地良く感じられる空気、そういったものが書いたお話を通して少しでも届けばいいなと願っています。
とりとめのない文章となりましたが、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!
2022/02/20 ほう子