じゅしひとの初めての出逢いで
「なにがあっても屈するな」と獄さんから言われた時
十四くんのまわりにキラキラ飛んでる小さな光
なんだろねあれ 初恋のきらめきかな? かわいいね
って思ってたんですけど
同じ光が「いつかお前の音を聴かせてくれ」と言われた時にも描かれていたから
きっと十四くん自身を生かしてくれる・キラキラと輝かせてくれる言葉の力が描かれているんだなとも思っていて
だけど十四くんが獄さんのことを「星屑の騎士」と名付けた時
ああ、つまりあれが星なのか、と
十四くんは獄さんの言葉に
心の拠り所や道を指し示す羅針盤となるような星屑
希望と生きる指針を見出したのか
そしてそれをしっかりと自覚しているんだ、と改めて感じて
だから十四くんにとって獄さんとのランデブーはデートという意味だけではなく
本当に生きていく上で大切なものになっていて
それに気づくあたりのお話を書きたいなと思ったのでした。
表題作であり本のタイトルである「テーブルの上のランデブー」
ふたりが互いの好物を誕生日に贈りあうほど大事にするように
ふたりが互いを想いながら同じテーブル=食卓を囲んで楽しく食べて(生きて)いく様々な情景をたくさん詰め込んだ作品集にしたいな、という気持ちと
テーブルの上=机上
「机上の空論」とあるように、机上は空想上だけの”無”を意味するような言葉だけど
十四くんは自分から積極的に何度だって獄さんに会いに行く/ランデブーしに行く行動力があるから
ふたりのランデブーは”有”である!というような意味を込めてつけました。
お口に合いましたら幸いです。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!