そらゆい/あったか〜い
ビビービビー……
小さく聞こえてくる音でゆっくり目を開ける、
隣に住んでる人はしっかり屋さんだから毎日この時間にこの変な音で起きてるらしい。
だいたい7時?わかんないけど朝くらい。
カーテンから見える光はものすごく白くて眩しい、布団からはみ出てる自分の顔も冷え冷えだ。
冬の冷たい朝はあまり好きじゃなかった。
「うーん、さむい。」
隣で寝ているそらびもそう言っている。
「そらちゃん起きないとおくれちゃう?よ?隣の家の人も起きたよ」
「んん……聞こえない……」
そらちゃんはしっかり屋さんじゃないからまた寝ようと僕の被ってた布団も持っていこうとする、寒いから渡さないもんね。
僕もお腹がすいたしそらちゃんが起きてくれないとご飯が食べられないままになっちゃう、一緒に食べないと意味が無い。
3144