共にいられる時間 「わっ、ちょっ…ざ、ザフォラ…?!」
わたわたと慌てた様子の私にくっくとザフォラは機嫌が良さそうに笑う。ザフォラが笑ってくれるのは嬉しい…だけど……この状態はやっぱり、とザフォラの上から退こうとするがザフォラに抱きしめられているせいでそれは許してもらえそうになかった。
「なんで退こうとするんだ」
「だ、だって…」
「俺に休憩しろと言ったのはお前だろ?」
「い、言ったけどそれはリラックスしてほしいとか休んでほしいとか、仮眠を取って欲しいとかそういう意味で…」
「なら俺にとって休憩はこういう意味だ」
そう言ってザフォラは意地悪く笑って私の唇にキスをする。
「っ……」
「はは、顔真っ赤だぞお前」
「ざ、ザフォラのせいだもん……」
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