出奔魔術師の旅日記7 いざこざと金の眼 7 いざこざと金の眼
それからいくつかの説明を受け、一通りの話が終わったところでユディはやりきった顔で二人を見た。
「次はパーティー申請ですね。問題無さそうならカードをお預かりします」
「はい、お願いします」
トレイの上にカードを戻せば、ユディはノエルとユークの二人へと栗色の瞳を向ける。
「リーダーはどちらで登録しますか?」
「俺で頼む」
「承知しました。少々お待ちください」
短いやり取りをすると、ユディは二人のカードを持って再びカウンターの奥へと向かう。
一体どうやって登録しているのか、どんな魔道具を使っているのかと好奇心は尽きないが、どうにも周囲からの視線が痛くて流石のユークも大人しくしていた。何か起こしてノエルに迷惑を掛けるのは避けたい。
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