同室の鉢屋三郎と恋仲になったのは少し前のことだ。真剣な顔で僕に想いを告げた三郎にどきりとしつつも、それでもこれまで友達として接してきた男にすぐ応と答えることもできず、優柔不断な性格も相まって大分長いこと答えは待たせてしまったけれど。
僕が三郎と恋人になると言った時、三郎は最初こそ驚いて、本当にいいのか?なんて慌てていたけれど、今では当たり前のように嬉しそうに僕に擦り寄ってくる。頬の緩んだその顔からはあまりに愛情が滲み出ていて、見るだけで恥ずかしくなってくるほどだ。まあ、嬉しいのは嬉しいんだけども。
三郎は普段からスキンシップは多い方だ。それこそ友達の時から(もしかしたら、僕が好きだから自然と多くなっていたのかもしれないけど)結構絡んでくる方だった。恋人になった今、前以上にスキンシップを取りたがるのは自然なことかもしれない。
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