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    konreje(コンリジェ)

    @konreje

    腐向けのえちち絵(R-15程度の予定)ぶん投げ場所です😎
    (場合によっては、推しムムリクの妄言メモも置いていきます)

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🍎 🍏 🎐 🌻
    POIPOI 63

    https://onl.la/izJGRLj

    ↑Twitterのほのぼの原メロ妄言をもとにして小話を書いてみました😌

    同名シリーズ第一話↓
    https://onl.la/jyLZKvT

    ※現パロ捏造
    ※メロスナ=小学生、原スナ=大学生
    ※メロ視点寄り

    ##原兄ちゃんシリーズ

    【原兄ちゃんの孤独じゃない日常】②『第2話:授業参観の日ってソワソワするよね』


    パパとママは、物心ついた時には既に家にいなかった。『世界のどこかにいるんだろう』って原が言ってた。詳しくはわからない。
    でも、ぼくには兄弟がたくさんいる。
    だから、毎日楽しい。

    --------***--------

    今日は、小学校の授業参観の日。
    給食後の昼休みに、図書室で借りた本を教室で黙々と読むメロ。

    ──今回も、誰も来ないんだろうな···。

    前方の壁上部に掛けられている壁時計をチラリと見ると、昼休みがそろそろ終わりそうな頃合いだった。

    他の皆も、これから午後の授業か···。

    年中両親が不在のスナズ一家は、大黒柱の長兄・原を含め兄弟全員が現役学生。それぞれ年が離れているので、学年もバラバラである。末っ子のメロは、小学六年生。
    授業参観の日が来る度、クラスメートには父や母など家族が様子を見に来るが、自分にはその経験が一度もないので多少は羨ましく感じていた。

    パパやママが来なくても別に困ることは無い、と利口が故にメロは毎度自分に言い聞かせていた。

    ──そろそろ次の授業の準備をしよう。

    読んでいた本を閉じて机の中にしまい、筆記用具などをゴソゴソと机上に用意していた時。

    「──ふぅ···、間に合った······」

    教室後方の出入口から、聞き慣れた声。
    声のした方を見ると、本来なら大学にいるはずの原が出入口前の廊下で汗を拭いながら立っていた。
    咄嗟のことに驚きつつ、メロはとててっと小走りで自分の席から廊下にいる原のもとへ向かう。

    原「やぁ、メロ。パパ(代理)が授業を見に来たぞ。···どうやら少し早く来すぎたみたいだけどな。保護者の中では、僕が一番乗りらしい」
    メロ「···どうして来たの」
    原「んこの間、お前が授業参観案内のプリントを持ち帰ってきただろうそれを覚えていたからな」
    メロ「でも、今日は原も大学の授業がまだあるんでしょ···」
    原「あぁ···、それなら大丈夫だ。午後の講義は休講になって、その分時間が出来たんだ」
    メロ「······原、嘘つきだね」
    原「えっ」
    メロ「ぼく知ってるよ。原は嘘をつく時、視線を逸らす癖があるから、それでわかる」
    原「···さすが僕の弟、なかなかの洞察力だな。でも、大丈夫なのは本当さ」

    ポンッとメロの頭に手を置く。

    メロ「そうなの···」
    原「うん。だから、お前は何も気にするな」

    キーンコーンカーンコーン
    昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。

    原「お、チャイムが鳴ったぞ。自分の席に戻りな。僕は後ろで見てるから」
    メロ「うんっ」

    外などに遊びに行っていたクラスメート達が教室内に次々と戻り、メロのクラスの担任教師も職員室から教室へやって来る。担任に促され、後から来た保護者達がゾロゾロと教室内の後方に順に詰めて並び立つ。
    メロが自席からチラッと後ろを確認すると、一番先に来ていた原は、教室窓際の端に立っていた。目が合うと、原はヒラヒラと軽く手を振ってくれたので、メロもお返しに手を振り前を向いた。

    メロにとって、初めてドキドキする授業参観が始まった──。

    --------***--------

    原「将来の夢、か···。僕も昔、そういう作文を書いて発表したなぁ···」
    メロ「へぇ。原はその時、何て書いたの」
    原「たしか、”世界一周をすること”だったかな···」
    メロ「わぁ、凄いね」
    原「そうかさっきお前が発表していた、”自由な音楽を作りたい”の方が凄い気がするけど···」

    クラスの帰りの会が終わり、リュックを背負ったメロは、自分の自転車を押しながら歩く原と共に帰路についていた。

    メロ「ねぇ、原。さっき教室に来た時、汗だくだったけど···。大学からこっちまで自転車で来てくれたの遠いでしょ」
    原「まぁ、いい運動にはなったな···。あ、そこの自販機で飲み物買うけど、メロは」
    メロ「ううん、大丈夫」
    原「そうか。じゃあ、ちょっと待っててくれ」

    自転車を止めると、自販機に小銭を投入しドリンクを一本購入する原。

    原「お前、りんごジュース好きだろうちょっとだけ飲む」
    メロ「···ちょっとだけ」

    ひんやり冷えたペットボトルを受け取り、蓋を開けるとクピクピとジュースを飲むメロ。

    メロ「ありがとう、原。美味しかった」
    原「どういたしまして。僕も喉が渇いたから、飲もうかな」

    メロからペットボトルを受け取ると、グビグビと勢いよくジュースを飲む原。
    その飲みっぷりを隣で眺めながら、コレが間接キスというやつか、とメロは考えていた。口には出さないが。

    原「はぁ、生き返る···。よし、行くか」
    メロ「うん」

    今日の授業参観、原が来てくれて嬉しかったな······。

    他愛ない話をしながら、原が自分の時間を割いてまで来てくれたことを忘れまいと思うメロなのだった──。


    【完】


    --------***--------
    『オマケ』
    補足ですが、原が午後の講義をすっぽかしても大丈夫と言っていたのは以下の理由があります、という裏設定。

    ・同じ講義を取っている友達に、原の分のレジュメも確保してもらいノートも後日借りる&最悪不明点があれば自分で教授に聞きに行く
    ・成績優秀かつ欠席を一度もしたことがないので、単位取得にあたり出席日数などは問題ない

    さすが長兄、ぬかりなし👍笑
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    👏👏☺🙏
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    Replies from the creator

    konreje(コンリジェ)

    DONETwitterで呟いた妄言にストーリー展開を加えて書いてみました笑

    ※出演:メロスナ・平スナ・原スナ・映スナ・ヨクサル・トフト
    ※ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』をモチーフにした捏造妄想会話
    ※前編・中編・後編構成
    ※ムムリク達は小人として屋敷の地下空間に住んでおり、トフトは屋敷に(一時的に)住んでいる人間の子供という設定
    ※各キャラの口調etc全て捏造
    【🍏借りぐらしのスナエッティ🧺】〔前編〕

    映「砂糖が残り僅かしかないな〜」
    原「それを言うならハーブも無いぞ」
    メロ「ぼく、味無しスープはもう飽きたよ…(ぐぅぅぅ…)」
    平「うーん。仕方がありませんね。例の人間のお家に食材を貰いに行きましょう👜さぁ、行きますよメロ」
    メロ「どうしてぼくも!?🥺」
    原「お前が独り立ち出来るようになるための訓練に決まっているだろう」
    映「ボクと原くんで留守番しているから、気をつけて行ってらっしゃ〜い👋(ウキウキ)」
    原「ヘマをするんじゃないぞ。人間にバレたら大変だからな」
    メロ「…ぼくやっぱりお家でゲームして─」
    平「僕が付いてますから大丈夫ですよ☺️ほら、行きますよ」
    メロ「えぇぇぇん…🥺🥺」

    ─15分後。地上のとある屋敷にて─
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