【🍏借りぐらしのスナエッティ🧺】〔前編〕
映「砂糖が残り僅かしかないな〜」
原「それを言うならハーブも無いぞ」
メロ「ぼく、味無しスープはもう飽きたよ…(ぐぅぅぅ…)」
平「うーん。仕方がありませんね。例の人間のお家に食材を貰いに行きましょう👜さぁ、行きますよメロ」
メロ「どうしてぼくも!?🥺」
原「お前が独り立ち出来るようになるための訓練に決まっているだろう」
映「ボクと原くんで留守番しているから、気をつけて行ってらっしゃ〜い👋(ウキウキ)」
原「ヘマをするんじゃないぞ。人間にバレたら大変だからな」
メロ「…ぼくやっぱりお家でゲームして─」
平「僕が付いてますから大丈夫ですよ☺️ほら、行きますよ」
メロ「えぇぇぇん…🥺🥺」
─15分後。地上のとある屋敷にて─
平「メロ、君のリュックにこの角砂糖を入れてもらえますか?」
メロ「うん、わかったよ(ゴソゴソ)」
平「必要な食材はこれで全部ですね。さぁ、我が家に戻りましょう。子供部屋を通って帰るので、静かに付いてきてくださいね」
メロ「えっほ…えっほ…💦(ง ˙o˙)ว─あっ…(ガシャン)」(うっかり床に落ちていた人形にぶつかる)
平「大丈夫ですか、メロ!💦」
メロ「痛た…(´>ω<`)もうっ、何でこんな所に人形が─」
トフト「─本物の小人だ…。この屋敷の噂通り、本当にいたんだ…!しかも、二人!」
平「しまった!人間の子供に見つかったようですね…。メロ、走って逃げますよ!(スタタタ)」
メロ「待ってぇ〜おていて行かないでぇぇぇぇ!😭💨(ステテテ)」
トフト「あ…、小人たちに逃げられてしまったな…挨拶したかったのに…。─おや、落として行ったコレって…。角砂糖…?」
─その後、小人ムムリク地下ハウス🏠─
原「だからあれほどヘマをするんじゃないぞと言ったのに…😮💨 」
映「砂糖がないから、おやつのお菓子も作れないし…。しばらくお預けだね」
メロ「うぅ、そんなぁ…😭(ぐぅぅぅ…)」
平「失敗は成功のもとと言いますし、次に行く時はもっと周囲に警戒しながら頑張りましょう?はい、僕が取っておいていたビスケットをあげるから、元気を出して😊」
メロ「ありがとう…✨😭(もぐもぐ…)」
果たしてメロは、食料を持ち帰る事が出来るのか─。笑
--------***--------
〔中編〕
トフト「(今日は天気がいいし、庭を散歩しようかな…😌)」(自室から玄関に移動し、庭へ出る)
~一方、地下のムムリクハウス🏠~
平「メロ、最近よくゲームばかりしていますが、少しくらい外の空気を吸いに出かけてみたらどうです?」
メロ「ぼく、ピクミン達との冒険で忙しいから無理(´・ω・`)(ピコピコ)」
原「冒険なら、実際に外へ行ってこい」(メロからゲーム機を没収)
メロ「ピクミィィィィィィン!!?( ´゚Д゚`)せめて、先にセーブだけでもさせてよ🥺」
映「ずっと家にいてメロの体力が落ちたら、今後地上に一人で出かける時に苦労するかもしれないしねぇ…。あ、セーブならボクが代わりにしておくから安心しておくれ👍」
メロ「間違ってデータ消去とかしないでね…😟」
平「地上に出るだけなら、一人でも行けそうですか?」
メロ「うん、屋敷の外への道も覚えたから大丈夫( 'ᵕ')」
平「なら、僕はここで夕飯の支度をしてますから、夕方には帰ってきてくださいね😊」
原「そら、お前の愛用帽子」(メロの帽子を手渡す)
メロ「ありがとう。それじゃあ、行ってくるね(。・ω・)ノ゙」
~10分後。地上屋敷の庭~
メロ「─はぁ、はぁ…ひぃ…╭(›´ω`‹ )╮地上に出れたけど…疲れちゃった…(´Д`)…ん?あの花はたしか、平が前にお気に入りだって言ってたやつかな…?🤔この間、ビスケットをくれたお礼にあの花びらを持ち帰ろう…!(˶' ᵕ ' ˶)(テテテ…)」
トフト「外の空気は美味しいなぁ〜。ずっと部屋にいると、体がなまってしまうよ…(*´・ω・`)=3…あ、あそこに綺麗な花があるぞ…!もっと近くで見てみよう…!(テクテク…)」
メロ「ウンショ、ウンショ …!٩(´・ω・`)و(花茎をよじ登る)よし、到着〜!お花さん、花びらを一枚だけ譲ってね…😌(プチンッと花びらを摘む)早く戻って、平にこれを渡さなきゃ─」
トフト「─君、この前部屋で会った小人、だよね…?」(しゃがんでメロを覗き込む)
メロ「!!?Σ(゚д゚;)」
トフト「ねぇ君。この間、角砂糖を落としてどこかに行っちゃっただろ?もしアレが欲しいなら、今からキッチンへ取りに行くけど…」
メロ「どうしようっ!この間の人間の子供に見つかっちゃった…!!は、早くここから逃げなきゃ…!!ヽ:(;゙゚'ω゚'):ノ」(ぴょんっと花茎から地面に飛び降りてダッシュで来た道を戻る)
トフト「え、ちょっと!?またどこかに行くの!?せめて名前だけでも…!」
メロ「(人間は恐ろしい生きものだから、聞く耳を持ったらいけないって原にキツく言われてるからなぁ💦怖いし、無視して早く家に帰ろう…!)」(地下の道へ通ずる隙間へスポッと入る)
トフト「あ、あれ…?たしか、この辺りまで走り去るのを見かけたけど、消えちゃった…。う〜ん…、オジサンが言っていた通り、やっぱりこの屋敷のどこかに小人が住んでいるのかなぁ…。せっかくだから、仲良くなりたいな…」
~地下ハウスに帰宅後~
メロ「ただいまぁぁぁぁぁ!!( ;ᯅ; )」
平「ずいぶん早い帰りですね…って、泣いてるけどどうしたんですか!?」
原「屋敷で飼われてる犬にでも見つかったんじゃないか?」
映「おかえりメロ〜(ピコピコ…)」(メロのゲーム機で遊んでいる)
メロ「に、ににに、人間が!人間の子供がいたんだよ…!!それで、慌てて走って帰ってきたんだ😭」
原「なに…?お前、この間言ってた人間の子供に、また姿を見られたのか…!?」
映「油断は禁物なんだけどねぇ〜(ピコピコ…)」
平「それは大変でしたね…😰今、アイスティーを用意しますから、ゆっくり休んでください( ˊ꒳ˋ ; )」
メロ「こ、怖かったよぉ…😭ぼく食べられなくて良かったぁ…」
平「─はい、アイスティーをどうぞ。…おや?メロ、その手に持っているのは…」
メロ「あぁ、パニックですっかり忘れてたよ💦はいこれ、平がお気に入りの花の花弁。一枚しか持ってこれなかったけど…( ´ㅁ` ;;;)」
平「覚えててくれたんですね…!嬉しいなぁ…。ありがとう、メロ(´˘`*)」
原「─しばらくは、屋敷の方に近づかない方がいいかもしれないな…」
--------***--------
〔後編〕
トフト「(庭で会った日から、小人を全然見なくなってしまったなぁ…。部屋に一人でいると、退屈だ…)」
~地下のムムリクハウス🏠~
メロ「ねぇ、原。食材がいろいろ足りなくなってきたけど、人間の屋敷へ調達しに行かないの?(´・ω・`)ホケ…」
原「その件なんだが…。ぼくたちの存在が屋敷の子供にバレてしまっているし、人間の子供が親にぼくたちのことを話しているかもしれないだろう?だから、遠方にいるパパに連絡をとって、ぼくたちの新しい住処を見つけてもらったんだ」
平「それって、つまり…」
映「全員でここから引越しかい?」
原「そうだ。皆には急で悪いが、明日にはここを出るから、各自必要最小限のものだけ荷物をまとめておいてくれ」
メロ「─この住処、ぼく気に入ってたのにな…( ´・ω・`)」
平「このままここにいても、いつ人間たちに捕まって悪いことをされるか分からないですし…。皆が安心して暮らしていくためですから、仕方がないですよ」
メロ「うん…、そうだね…」
原「さぁ、引越しの準備で忙しくなるぞ〜」
~翌明朝~
原「身支度は全員できたな。ここから地上に出て少し歩いた所に川があるんだが、そこで道案内のパパと合流することになっているんだ」
映「パパに会うのはいつぶりかな〜」
平「(わくわく…)」
メロ「平、やたらニヤけてるけど良いことでもあったの?ホケーッ···(*º⌓º*)」
平「え?な、なんでもないです…!///」
映「メロは相変わらず鈍感だなぁ…」
メロ「ホケッ?( ºωº )」
原「さぁ、出発するぞ─」
~小人ムムリク達が地上へ出て少し経った頃~
トフト「今日もいい天気だから、また庭を散歩しよう😊…そういえば、最後に出会ったあの小人、花びらを持って逃げて行ったよな…。あの花が好きなのかな…?もしそうだとしたら、同じ花が咲いている所を捜したらまた出会えるかも─!(タタタッ…)」
~一方、草むらの中を引越し移動中の小人ムムリク達~
映「原く〜ん。パパとの合流場所まで、まだ歩くのかい?」
原「ああ、まだ歩くぞ」
メロ「外、暑い…🥵」
平「暑さで倒れたら大変ですから、水筒の水を飲んでくださいね」
メロ「うん…🥺(ゴクゴク…)─ゴホッ、ゲフォッ!!?(゚д゚)・∵;」
映「うわぁ!急に飲んでた水を吹き出してどうしたのさ!?」
平「(後ろを振り返る)─蛇が僕たちのことを見てますね…」
原「あんなのに丸飲みされたらたまったもんじゃない!走るぞ!!」
(四人でいっせいに走り出す)
メロ「あの蛇、凄い速さで追いかけてくるよ!?🫣」
平「相当お腹が空いているんでしょうかね…!」
映「これじゃあ、追いつかれちゃうよ…!?」
原「チッ…!万事休すか…!」
トフト「──えいっ!!」(蛇に石を投げる)
ムムリク四人衆「!!?」
トフト「ぼくが蛇をなんとかするから、君たちは早く逃げて…!」
メロ・平「…!!」
原「あれは屋敷の子供…?どうしてぼくたちを助けてくれるんだ…!?」
映「考えるのは後だよ、原くん!このまま走って合流場所を目指そう…!」
~その後、合流場所にて~
ヨク「─お、きたきた。久しぶりだねぇ、息子たち。……全員、息切れしてるけど大丈夫かい?」
平「だ…、大丈夫です…!」
映「あそこから一気にここまで走ってきたから、さすがに疲れたね…💦」
メロ「ぼくもう走れない…(´;ω;`)ホケ…」
原「皆、よく頑張ったな。ここまで来れば外敵はもういないから、安心していいぞ」
ヨク「…獣にでも追われたのかい?」
原「ここへ来る間に野生の蛇に追われてたんだけど、ぼくらがいた屋敷に住んでいる人間の子供が助けてくれたんだ。何故かは、分からないけど…」
メロ「─ぼく、何度か姿を見られてしまったけど…。そういえば彼は、ぼくを捕らえようとはしてこなかったな…」
平「人間だけど、悪いヒトではないのでしょうか…」
ヨク「僕たちのような変わり者を捕らえようとしないなんて、変わった子供だねぇ…。さて、お前たちの新しい住処まで僕が案内するから、全員この舟に乗っておくれ」
メロ「─空き缶の小舟だ…。ホケーッ···(*º⌓º*)」
ヨク「狭いから、一人ずつ順番に乗るんだよ」
ムムリク四人衆「はーい」(原、映、平から順に小舟に乗り込む)
ヨク「最後はメロだね─」
トフト「小人さん達、お願い待って…!!」
メロ「ホケッ!?(*º⌓º*)」(一旦小舟から降りる)
トフト「はぁっ、はぁっ…💦間に合ってよかった…!」
ヨク「─時間がないから、彼と話をするなら少しだけだよ、メロ」
メロ「わかったよ、パパ」
トフト「待っててくれて、ありがとう…!ねぇ、君はもうあの屋敷には戻ってこないの…?」
メロ「(._.`)コクリ」
トフト「そうなんだね…。新しい友達がせっかくできると思ったのに、残念だな…」
メロ「友達…?( ºωº )ホケ…」
トフト「あぁ、やっと喋ってくれた…!」
メロ「─さっきは助けてくれてありがとう。でも、ぼくは小人だし、人間のキミとは友達にはなれないよ…?💦」
トフト「そう、だよね…。生きる世界がそれぞれ違うものね…。─じゃあ、同じ屋敷に住んでいた”知人”として、最後にコレを君に渡したいんだ」
メロ「─この花は、この間ぼくがキミに見つかった時の…」
トフト「そうだよ。今日もね、もしかしたらこの花が咲いている所に、君たちがいるんじゃないかと思って捜していたんだよ」
メロ「(だからさっき、あそこで遭遇したのか…)─貰って、いいの…?」
トフト「うん、もちろん😊」
メロ「あ、ありがとう…✨大事にするよ…!(*´ω`*)ホケ」(少年から花を受け取る)
ヨク「メロ、そろそろ行くよ」
トフト「…小人さん、最後に君の名前を教えてくれるかい?」
ヨク「……(メロとアイコンタクトをとる)」
メロ「(やっぱり本名は言っちゃダメか…。俗称ならセーフかな…)ス…、『スナエッティ』」
トフト「スナエッティ…!いい名前だね」
メロ「君は…?」
トフト「ぼくは、トフトっていうんだ。─短い間だったけど、スナエッティに出会えて嬉しかったよ。…遠くへ行ってしまっても、元気でいてね😌」
メロ「うん。トフト、君もどうか元気で─」
(小舟に乗り込み、ヨクが舵を取る)
トフト「─さようなら…!」(手を振って川を下っていく空き缶の小舟を見送る)
原「─なんだか、いい人間だったな。トフトっていう子供」
映「そうだねぇ」
平「─もしかしたら、彼となら本当に友達になれたのかもしれませんね…😌」
メロ「…平が好きな花、トフトから貰ったんだけど、どうしよう?」
ヨク「新しい住処のインテリアとして飾ればいいさ」
平「それはいい案ですね☺️」
ヨク「新しい住処までは距離があるから、お前たちはしばらく寝ててもいいからね」
ムムリク四人衆「はーい」
こうして小人ムムリク(俗称:スナエッティ)一家は、新天地へと向かうのであった──。
【完】