声放課後。ジャックと図書館にデー…、勉強しに行くために中庭で彼をひとりで待っていた。ジャックは急用ができたらしく先に行ってて良いとメッセージが来たけれど、せっかくなので待っていたかった私はそれを無視してそのままベンチでぼんやりと目の前の廊下を眺めていた。どのくらい経ったのだろう。通りかかった生徒のひとりが他の生徒と同じように通り過ぎて行ったと思ったら何故か戻ってきて無遠慮に肩を掴んできた。知らない生徒だった。ひとりでいると知らない生徒に絡まれることは多いけど、ぶつかってすらないし、そもそも今まで会ったこともないだろうに絡まれるのは流石に初めてだなあ、と呑気に思ってしまい対応が遅れてしまったのが終わりだった。足掻いたところで何かされる結果だったとしても、さっさと多少の抵抗くらいはするべきだったんだ。
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