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    ウォンダー

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    POIPOI 13

    ウォンダー

    ☆quiet follow

    ※🟩と恋人🌸

    甘えるのが苦手な🟩を甘やかしてあげる🌸

    甘えたい🟩「…🟩?」
    「…」
    🌸が食器を洗っていると背後からぎゅっと抱き着いてきた🟩。最初はまあ別にいいか、と放置していた🌸だったが如何せん動きにくい。
    ちょっと邪魔…と僅かに眉間にシワを寄せた🌸が呼び掛けるも返事はない。
    「ねえ🟩〜邪魔なんだけど〜」
    「…」
    身じろぐだけでうんともすんとも言わない🟩に諦めた🌸が洗い物を終わらせようと作業に戻ると、袖がするりと落ちてきた。
    「あー…」
    濡れた手で捲ろうとする前に、🟩の手が伸びてきてくるくると袖を捲りあげた。
    「お、ありがとう🟩」
    「ん…」
    少し得意げな声と擦り寄ってくる擽ったさに目を細めた🌸。
    だがやはり邪魔なものは邪魔。ソファの方に行って欲しいと伝えるも、拒否するように抱き締める力が強まっただけだった。
    「しゃーない…」
    今度こそ諦めた🌸が手早く洗い物を済ませ手を拭く。
    いつの間にか離れていた🟩に「おいで!」と手を広げるが🟩は来ない。
    「あれ、🟩?」
    「…」
    ソファの上に寝転がりクッションを抱き締めている。
    「ネコチャンじゃないんだからさあ…」
    構えば嫌がる、構わなければ甘えに来る…と呟いた🌸がため息を吐きソファの空いてるスペースに腰掛け、先程まで読んでいた本の続きを読むことに。
    構われるのが嫌なら構わない。
    そうして本を開けば、🟩がのそりと起き上がり、本と🌸の間に身体を無理矢理突っ込んできて🌸に抱き着いた。
    「🟩邪魔〜」
    「…」
    「…どうしたのよ〜…」
    本を読むに読めなくなり仕方なく閉じ、🟩の背を撫でる。少し身体を離した🟩がキスをしてきたのに再度問えば、頬を赤くしてなにやら呟いた。
    「え?なんて?」
    「…そ、の…」
    「うん」
    「…いざ甘えるのは…恥ずかしい…んだ…」
    「普段甘えることないもんね」
    と🌸が見上げれば苦しそうにぐっと顔を顰め、更に赤くなった顔を隠すように🌸の首筋に顔を埋めた。
    熱い体温が伝わってくるのに頭を撫でた🌸がからからと笑う。
    「可愛いね🟩は〜」
    「…」
    「甘えたいけど、いざ甘えていいってなると恥ずかしいって…ふふふ」
    「あまり笑わないでくれ…」
    「ごめんごめん!まあ、気持ちは分からんでもないけど…これからゆっくり慣れてこうね、🟩」
    🌸が🟩の額に口付け微笑んだのに、🟩がそれなら…とおずおずと口を開いて懇願する
    「キスは…口にが…いい」
    「へえ〜!ふーん…へー…!」
    「なん、なんだその顔…」
    ニマニマと楽しそうにニヤけた🌸に🟩の顔が茹でダコのように真っ赤になった。それに謝った🌸が 勿論、と🟩にキスをしすれば、嬉しそうに雰囲気が緩んだ。
    それを引き金に、何度かキスを繰り返せば段々慣れてきたのか
    どう甘やかして欲しいか、どう甘えたいかをぽつぽつと話し始めた。
    🌸は真剣に言葉を聞き、分かったと頷いた。
    「勿論okよ!恋人なんだから、遠慮しないでね🟩。引いたりとかなんかしないんだから」
    「あ…ありがとう…🌸」
    ほっと息を吐いて安堵の表情を浮かべた🟩と笑い合う。
    「それじゃあ早速!」
    と意気込んだ🌸が🟩の頭を撫でた。
    🌸に再度抱き着き、優しく撫でられる感覚に🟩が目を閉じる。
    優しく、温かく、心地よい感覚に微睡む。
    「そうだ、お風呂も一緒に入る?なんて…「入る」あー…」
    パッと一気に覚醒した🟩の即答に、🌸がやっちまった…と撫でていた手を彷徨つかせる。
    「いや、やっぱりお風呂はゆっくり1人でが良くない?「別に」うーん…」
    またもや即答で否定されたのに唸る🌸。それに期待した目を向けた🟩が🌸の膝上から降りて彼女の腕を引っ掴んだ。
    「風呂、一緒に入ってくれるんだよな?」
    「え!?今から!?ちょ、待っ…力強!!!」
    そのまま風呂に引き摺られていく🌸が諦め、肩を竦めた。
    「(まあ、普段忙しい🟩の為に…今日くらい、一肌脱ぎますか…)」
    と普段の分も(渋々)甘やかすことに決めた🌸。

    次の日満身創痍の🌸と、肌ツヤが良くなっている🟩。
    遊びに来た🦈と🐰が困惑して察するのはまた別のお話である。
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