獣人タル鍾「公子殿、その狐しっぽをもふもふさせてくれ!」
「ん?先生ほんとコレ好きだよねぇ?いいけど、じゃあ先生の竜のしっぽも触らせてよ」
「いいぞ」
鍾離は、自らの尻尾をタルタリヤの顔の前に差し出す。
つるりとした鱗に覆われ、先端にはふわりとした毛が巻かれている鍾離の尻尾を撫でる。
「うーん……すごいツルツル…手入れとかきちんとしてるなぁ…」
「公子殿にそう言ってもらえると嬉しいな」
タルタリヤは手触りの良いそれに思わず頬擦りする。
そんな彼の様子に鍾離は微笑みながら、自分もタルタリヤの耳に顔を寄せる。
「公子殿、俺にもしっぽを触らせてほしいのだが?」
「うん?別にいいけど……」
タルタリヤがそっと自身のふわふわ狐しっぽを差し出せば、鍾離はその先端にキスを落とす。
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