貴方の進むみちへゾンビたちの沈静化。それがこの隊に入る条件だった。だけど、毎日毎日ゾンビを沈静化するだけで何の意味があるいつ人間を襲うかも分からない状況で、人間の方からゾンビに近づいていくんだぞ。
守り切れるのか?…本当に
「ゾンビの言葉に耳を傾けろ。」
Ado隊長は一体何を考えているんだ。
ゾンビと会話をしてはいけない、呪われてしまうかも、ゾンビになってしまうと声をかけているのに、隊長自らそんな指示を飛ばして。
「聞けるわけないでしょ」
日々、自分をはじめとする若い隊員の不満は大きくなる。
「大体、沈静化ってなんなんですか。」
それに目だけを向けてくるのは少しベテランの隊員たち。彼らの目には、もう光はない。
言ったところでどうにもならない、ということを分かっているのだろうか。
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