似た者同士の内緒話「私たち、似た者同士、かもしれませんね」
一人で夜空を眺めていたところ、探しに来たティオから出た言葉にアルティナは首を傾げる。
「そう、でしょうか?」
「ええ。何となくですが、そう思います」
そう答えるティオの目は優しくて、まるで妹を見守る姉のようだとアルティナは思う。
「私も、貴女のような素敵な女性になれるでしょうか…」
「なれますよ、貴女らしい、素敵な女性に。…かつて私は、エリィさんに対して同じことを思っていました。でも、言われたんです。貴女は貴女らしく在れば良いのよって。だから私は背伸びして無理をするのは止めました。そんなのは私らしくないから」
「ティオ、さん…」
「だから、アルティナさん。貴女もきっと、大丈夫です。あの人の隣に並んでもつり合うだけの素敵な女性に、きっとなれます」
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