Recent Search

    ponkikino

    @ponkikino

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 2

    ponkikino

    MAIKING博物館でのアズと監の話を聞いていたジ→アズのジが監督生と喋る「あなたのこと、嫌いなんですよね。」
    閉店後のモストロラウンジ。大理石の模様に着飾ったメラニン化粧板の机を丁寧に拭きながら、ジェイドは唐突にそう言う。
    「嫌い?」
    同じく後片付け中だった監督生が手を止める。水槽に反射したジェイドの顔を捉え、へぇ、と小さく息を吐いた。
    「居残りまでして働いてる後輩に対して、ちょっと酷いんじゃないですか。」
    今、この空間にはジェイドと監督生、2人しかいなかった。閉店時間はとうに過ぎ、現在時刻は23時。閉店は21時で、バイトが帰るのは基本22時だ。
    「おや、あなたは正規に雇っているわけではありませんよ。」
    監督生は気まずげに顔を逸らした。つい先日ここに食事をしに来た際、グリムがラウンジの備品を壊したのだ。今日はその補填の、無賃労働というわけだ。だからこそ、労基法に基づいた高校生が働ける時間を超過させられているとも言える。
    2人の沈黙の間に、ふなー!というグリムの叫び声が聞こえる。続いてアズールの怒鳴り声。グリムは今日も皿を何枚か割っていた。どうやら監督生が解放してもらえるまでにはまだもう少しかかりそうだ。
    だから正直、2人とも時間を持て余していた。机の掃除は 2255