半径二メートルの 死ぬ時に笑っていられたらいいなぁ、というのが、僕の目下の目標である。人生にはたくさんのレールが敷いてあって、どの道を歩くかは僕次第なのだけど、行き止まりだったり崩れ落ちてたり、途中で合流したりするその道の先は、想像することしかできない。
暗闇の先、どうか終着点が笑顔でありますように、と願ってやまないのだ。
納得したい。僕の選択全てを。何故こんなことを思うかというと、きっと不安で足元がぐらついているからだ。クォーターライフクライシスになるには、まだ若すぎるだろうか。安心したい。確かな安心が欲しい。
「また難しいことを考えてるな」
「……そんなに分かりやすいですかー?」
「眉間に皺が寄ってた。跡になるぜ」
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