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    yane_gawara

    @yane_gawara

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    yane_gawara

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    よくある安価な居酒屋で、こだわりのない品々をつまみながらレモンサワーで流す。最近の話題やら昔話やらで既に盛り上がっている彼らには、それで充分だった。
    「にしても、マッチングアプリやってるとはね」
    敢えて出していなかった話題に先に触れたのは、時重の方だった。
    「それはこっちのセリフだって!トキシゲだって写真じゃ全然わかんなかったわや」
    「トモハルは全部正直に書きすぎ」
    顔が分からない写真を時重は使っていたが、智春は顔が分かる上に本名で登録していた。
    「こういうの初めてやっから、わかんねんだすけ、教えてやー」
    酔いか、あるいは目の前に同郷の人間がいるからか、懐かしい訛りが出る。
    「なんでこのアプリやってたの」
    「え・・・っと、飲み友達欲しくてさ!プロフにも書いてあんだれ」
    嘘ではないが、言葉に詰まったせいか言い訳のようになってしまった。
    「ふーん、それだけ?智春って昔から友達多いじゃん」
    「それは、その、」
    大きな、潤んだ瞳がじっと見つめてきて、久しい目付きに少したじろぐ。
    「あわよくばとか、ないわけないでしょ」
    「いや、なんか、ゼミの友達に登録させられて、全然そういうつもりで入れたわけじゃないんだけど」
    「そう」
    智春の言葉に短く返事をして、時重はいつの間にかハイボールを追加している。彼は酒に強いらしい。
    実際に友達が勝手に登録したのだが、智春は何やら見透かされたような、小っ恥ずかしい気持ちになって少し残っていたレモンサワーを一気に飲んだ。
    その後も話題は尽きることなく、といっても、時重は頷いていることが多かったような気もするが、酒量も時間も気がつけばかなり進んでいた。
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