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    krus_kyokugi

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    krus_kyokugi

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    科学館行ってたら思いついたAmber Lightの話

    「石食ってるみたいだな」
     junctionが不意にそう言った。Amber Lightは茶菓子を摘む手を止める。
    「仕方ないだろ。これが俺の性質だからな」
     極彩色に彩られたカップに手を伸ばすと唐突にその色が失われる。これも灰色になるのかとjunctionに押し付けられたカップはAmber Lightが手を離すとすぐにその色を取り戻す。
     Amber Light自身や、彼が身につけているもの、触れたものからは色が失われる。物の場合それは一時的で、服であれば脱げば色は戻るし手に取ったものは置けば元通りになる。
     しかし、Amber Light自身の色は変わらない。
     目も髪も、肌や口内でさえ灰色に染められた男は色に頓智しない。情熱的な赤も、涼しげな青も、恋心を示すような淡い桃色も、彼の手に触れれば全て灰色。食べ物もそう。junctionが評した通り、彼の食事は知らない者が見れば石や粘土を食べているように見えてしまう。例外は胡麻豆腐や蒟蒻くらいだろう。
    「食欲無くなりそうだな。あーんでたべさせてやろうか?」
    「いいよ。もう慣れた」
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