soresunawatishiCAN’T MAKEぬーーーーーんタイトル難民「ねえ、誰にも見つからないようにここを出ない?」 すでに繋がれた手を少し急かすように引っ張り、外へ出る。兄弟やらが見えなくなったところでソロモンは足を止めこちらを振り向いた。 「所謂、デートのお誘いっていうやつなんだけど、どう?」 ここまで来て何を言うか。最初から拒否なんてできないようにして、ここまで引っ張ってきたくせに。''デートのお誘い''だということを強調して、いつもの笑みを浮かべるソロモン。この誘いを受けていいものか、後で兄弟たちに何を言われるか、あれこれ考えていると、ソロモンは見透かしたように言った。 「あぁ、あの兄弟たちね。後で俺から説明するから安心して。」またにこっと笑うソロモンに少し不信感を抱きながらもついて行くことにした。「魔界の空は綺麗だと思うかい?」 歩いていると突然、ソロモンがそんなことを言い始めた。この質問をこのまま受け取ってもいいものだろうか、なにか意図がある?そう思いながら返答に困っているとソロモンが続ける。 「そんな悩まなくていいよ。これは雑談だよ。」 兄弟から、さらにはバルバトスからもソロモンには気をつけるように言わ 1098 1