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    benidayo012

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    benidayo012

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    原語版テラちゃん×日本語版テラちゃんの書きかけSSが発掘されたので供養。プッツリ終わってます。

    原語版テラちゃん×日本語版テラちゃん 書きかけSS 強風の吹き荒ぶとある嵐の夜。
    事の発端は基地への落雷だった。
    研究室の隅で埃をかぶっていたワープ装置に強力な電流が流れ、思いもよらぬ誤作動を起こした。
    どういう原理かワープ対象照準がもう一つの世界、所謂パラレルワールドへ飛び、それは起こった。



    侵入者発見、侵入者発見。
    無機質な警報音声が基地中に鳴り響き、デストロン全員がメインルームへ大急ぎで集まる。
    「侵入者だと……随分肝の座ったやつだ……全てのカメラの映像を写せ!」
    メガトロンが一声を上げ、タランスがモニターを起動する。
    モニターに基地中のカメラ映像が映し出され、タランスが侵入者を目を皿にして探す。
    「……いたっスよ……コイツっスね…………おや……?」
    入り組んだ廊下の一角で人影が動いた。
    タランスが映像をズームすると侵入者の風体がはっきりと映し出される。
    「これは……テラザウラー……っスか?」
    場がざわつく。
    「テラザウラー?テラザウラーならここにいるぶーん?」
    一気に注目を浴びたテラザウラーは一瞬たじろぎ、映像を注視する。
    「何言ってるザンス?ミーはここに…………え……?」
    映し出されていたのは紛れもなく。
    「なんで……?」
    テラザウラーで。
    「な……っ……いや、ミーはここに……!」
    「……とにかくこの侵入者を捕らえろ。話はそれからだ」
    ざわめきを一喝するようにメガトロンは命令を出し、メンバーは二手に分かれて侵入者の元へ向かった。
    タランスはスコルポスとテラザウラーはワスピーター、ブラックウィドーと。
    音を立てないよう慎重に進む。
    「……ねえねえ、テラザウラー……あれ、やっぱりそっくりさんか何かかなあ……だってテラザウラーが二人いるわけないぶぅん」
    「当たり前ザンス……」
    武器を構え、警戒は怠らずテラザウラーとワスピーターはささやき合う。
    がたんっ
    その瞬間、どこからか物音が響いた。
    「……あの部屋っシャ……」
    ブラックウィドーが廊下の奥の一室を指差す。
    デストロン基地には普段使われていない部屋も多々ある。
    おそらく物置だろう。
    「アタシが扉を開けるからアンタ達は飛び込むっシャ」
    「了解だぶーん」
    ワスピーターとテラザウラーは武器を構え、開いた扉に滑り込んだ。
    薄暗い部屋の中、ぼんやり浮かび上がる人影。
    「動くな!」
    テラザウラーが叫び、銃を突きつける。
    ブラックウィドーが部屋の照明を点けた瞬間、テラザウラーは目を見開いた。
    見覚えのある赤い身体。
    そこには紛れもなく自分がいた。
    「……ッ……動くな……動くんじゃないザンスよ……!」
    混乱しながらもテラザウラーは自分の姿をした何かに銃を向ける。
    「ちょっと待った!俺に攻撃の意思はない!ほら、この通りだ」
    ソレは手を挙げ、膝をつき、降伏の姿勢をとる。
    ブラックウィドーが連絡を入れたらしく、タランスとスコルポスがいつのまにか部屋の外からこちらを見つめている。
    「……手を挙げたままこっちに来るザンス……」
    ソレは言われた通りにゆっくりとテラザウラーの前へ歩み寄る。
    「スコルポス、タランス」
    テラザウラーの呼びかけでスコルポスとタランスがソレの腕を拘束し、ソレは大人しくメガトロンの待つメインルームへ連行されていった。



    「……お前はこの世界とは別の世界から来たと?」
    「そうとしか考えられないだろ ……この状況……」
    メガトロンはもう一人のテラザウラーを射抜くように見つめながら腕を組む。
    もう一人のテラザウラーはメンバーの名前を一文字も間違えず答え、元の世界でもこの星でサイバトロンと戦っていると語った。
    なんとも信じがたいが。
    メガトロンは数秒考え込み、口を開いた。
    「……信じる信じないは別としてこのままお前を外に放り出すわけにはいかない……戦力として加わるなら……特別に置いてやってもいいが。そのかわり変な動きをしたら容赦なく殺す……テラザウラー、お前の部屋にコイツを置け」
    「なんでミーの部屋に……!」
    「口答えはするな」
    ドスの効いた一言にテラザウラーは萎縮し、わかったザンス……と引き下がる。
    「解散だ。持ち場に戻れ」
    メガトロンはそう命じると自室へと戻っていき、メインルームには六人が残された。
    「テラザウラーが二人いるぶーん……不思議〜」
    ワスピーターがもう一人のテラザウラーの周りをぐるりと回る。
    もう一人のテラザウラーはそんなワスピーターを目で追った後、テラザウラーの前に歩み寄った。
    「お前がこの世界の俺か……」
    「そうみたいザンスね……」
    つま先から頭の先まで舐めるように見つめられ、テラザウラーはたじろぐ。
    「ふぅん……ま、よろしく……」
    もう一人のテラザウラーはニヒルに笑い、テラザウラーの肩に手を置いた。
    「喋り方も違うな……オラ……」
    「そうね……」
    こそこそとささやき合うメンバーにもう一人のテラザウラーが向き直った。
    「まあ、なんだ……これからよろしく……」




    「……」
    「……」
    テラザウラーは自室でもう一人のテラザウラーと向き合っていた。
    「なあ」
    「なんザンスか?」
    もう一人のテラザウラーはにやにやと笑いながら、値踏みするようにテラザウラーを見つめる。
    「……イケるな……」
    「は?」
    テラザウラーの不審そうな目にもう一人のテラザウラーは舌なめずりをする。
    「あぁ、いや……俺は床で寝る。アンタは俺のこと気にしなくていいから」
    「……」
    随分と話がわかる奴だ、とテラザウラーはひとまず安堵したが、一抹の不安は拭いきれない。
    「それにしても……随分と雰囲気が違うな……この世界の俺は」
    「雰囲気?」
    「そう、雰囲気。アンタ、男好きか?」
    「はあっ!?男好きぃっ!?何言ってるザンス!」
    突拍子のない一言にテラザウラーは思わず大声を上げる。
    「あー悪い悪い、アンタ女っぽいんだよなあ……言葉遣いも、雰囲気も」
    「悪かったザンスね!女っぽくて!」
    「そう怒るなよ……別にけなしてるわけじゃねぇよ」
    もう一人のテラザウラーは笑いながら弁解すると、部屋の扉を開ける。
    「ちょっくら他の奴らにも挨拶してくるわ。そんじゃ」
    出て行くもう一人のテラザウラーを目で追いかけながらテラザウラーはコイツとうまくやっていけるだろうか、と溜息を吐いた。




    次の日、そして次の日……もう一人のテラザウラーはわりかし他のメンバーとうまくやっているようだった。
    テラザウラーにも必要以上の干渉はせず、テラザウラー自身にとっても彼は不安材料ではなくなりかけていた。
    「ねえねえ、二人目くんはいつか帰っちゃうぶぅん?」
    「タランスがワープ装置の改造をしてくれてるからな……上手く帰れるかは分からねえけど」
    「なんだか寂しいぶん」
    ワスピーターはもう一人のテラザウラーにすっかり懐いており、テラザウラー的にはお守役から解放されたことへの感謝が少なからずあった。
    だからこそ、油断した。



    もう一人のテラザウラーは相変わらず床で眠っている。
    ベッドを交代制にしようかとも考えたが、上下関係を保つのにはこのままがいいだろうとテラザウラーは何も言わずにいる。
    テラザウラーもデストロンである、そんなにお人好しではないのだ。
    そして真っ暗な部屋の中、テラザウラーもウトウトと船を漕ぎ、睡魔の中へ落ちていった。



    身体の上で違和感を感じ、テラザウラーは目を覚ました。
    「う、ん……?」
    起き上がろうとした瞬間、首を掴まれベッドへ押し倒された。
    「動くなよ」
    聞き覚えのある声。
    暗視モードに切り替えたテラザウラーの眼の前に現れたのはもう一人の自分であった。
    「ユー……何をして……!」
    「……分からないか?襲ってんだよ、お前のこと」
    指が更に首に食い込む。
    「バカなことしてないで早く退くザンス……!」
    「お前は黙ってろ…………ほーんと我ながら綺麗な顔してるな……滅茶苦茶にしたくなる……」
    もう一人のテラザウラーの片手がテラザウラーの顔を撫でる。
    びくり、と震えたテラザウラーにもう一人のテラザウラーは嘲るような笑みを浮かべ、次は太腿を撫でた。
    「何が目的ザンス……!」
    「……これからお前をレイプする……逃げようったって無駄だぜ?自分自身に犯されそうになったなんて言えるわけないよなあ?アンタならなおさらだ……」
    「……ッ!」
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