青春たまに学校をサボって昼間に人の多い通りや公園、遊園地で自作のロボを連れて行ってゲリラパフォーマンスをすることがあった。
どうせ学校に行っても友達もいないし、そもそも一緒に話をするような人もいない。
勉強も教科書を読めば大抵のことは分かるから、あとは成績に支障をきたさないように出席日数をとればいいだけ。簡単で、つまらない。

だから、今日も勝手に学校を抜け出して不法侵入した遊園地でいつものごとく楽しいショーでみんなを笑顔にして、いつものごとく警備に追いかけられて退散していたら、いつの間にか日が暮れて家に帰ろうと小さな公園の前を通ったところだった。

ぐす、ぐすと微かな啜り泣く声が聞こえた気がして公園を除くと、ベンチに座ってうずくまって泣いている金髪の女の子がいた。

「さすがにこれだけ人が多いと暑いな」

そう言って司は暑さで汗ばんだ首筋をパタパタと手で仰いだ。

日が暮れたとはいえ、夏の真っ最中、それも夏祭りの人混みに加えて通気性としてはだいぶイマイチな浴衣を着ている司とえむは暑い暑いと言いながら、半袖のTシャツと短パンを着て涼し気な格好の寧々の持っている手持ち扇風機にまとわりついた。

「ちょっと、あんまり近寄らないでよ。暑い」
「ふふ、そんなに暑いならかき氷でも買ってこようか？」

同じく浴衣ではなく、普通に私服で来た類が遠くの方にかき氷屋の屋台を見つけて指さす。


「そうだな、アタシも行こう。えむ、寧々何がいい？」
「私イチゴ味がいい！！」
「私ブルーハワイ」
「いちごとブルーハワイだな。わかった。ここで待っていてくれ」

【類司】興是迷惘十指交扣，兩額相抵。
神代類一股作氣，將洶湧的狂潮盡數灌入天馬司之中。司猛睜雙眼，張大滴著口水的嘴，像要把全世界的氧氣都納入己身，而後滴著水珠的眼瞼緊閉，癱進床墊。
對他來說是多麼的震撼，也多麼的疼。
司發現類哭了。不需要看，從抽噎聲即可辨別。他不明白，是自己收得不夠緊，滿足不了類對理想對象的要求，還是回應的力道不夠大，讓類覺得無聊。
然而司真的只能到此為止，他沒有多餘的精力再釋出什麼能取悅類的了，於是他跪起身：
「不然我來吧？」
類停止哭泣：「什麼？」他看著司腰部以下遍布的血跡，就像半身浸泡在地獄裡走出來一樣。
「我來吧？」司的手緩緩靠近類的彼處，捧著它，牽引它尋找回歸的道路。在碰到開口後，眉頭糾結，倏地塞進自己泥濘不堪的穴。

类司/将计就计神代类想，已知情人节当天是工作日，下午只有一节排课，无跟组试戏以及其他演出的安排，邀请司“约会”成功的可能性有50%——其中绝大部分来自于对自己的完全肯定。对这场（或许是单方面认为的）“约会”，神代类做过非常全面的计算，考虑这天可能会出现的所有变数。例如放学后就能共同出行的话应该去哪，需要多长时间，如果风纪委员天马司需要忙学校的事务，那么地点也可以压缩到世界与甜品店两点一线。再如果好哥哥天马司的想法是把一切节日过成和家人共度的感恩节，在学校附近路边的长椅上坐一坐，看看夕阳也是好的，就像修学旅行时一起看过的日出。

他的脑内布满对于各种方式的预案，以及它们需要的应对措施，就像平时对舞台设备与布局的调度一样，但也不完全一样。天马司是他的舞台上能够完美完成预期的演员，也是人生帷幕下难以揣测运行轨迹的星星，毕竟你永远不会知道他准备以大分贝的音量发出怎样的感想，而恰好正是这份未知让神代类执着地为此着迷，即使说到底，这仅仅是共度节日这样看起来普普通通的小事。