ユートピア「そうそう。そうやって最初ちょっと強火で表面を軽く炙って、カリッとしたらひっくり返す」

歌うように解説する獅子神の声を背景に、村雨の手元のフライパンから、ぱちぱちと音を立てて紅色の肉が焼けていく。危なっかしい手つきでようよう肉を返すその眼差しは鋭くまさに真剣そのものだ。
フライ返しの先から、ぼて、と零れた肉の断面は、しっかりとフライパンに受け止められ、じゅう、と香ばしい音を立てた。

「ん。出来たじゃん。そしたらそのまま、今度はなるべく触らずに火ぃ弱めて、そのまま蓋してちょい蒸し焼き」
「……ちょい、とはどの程度だ？」
「肉の表面がカラメル色になってから、二分から三分。火力や肉の厚さにもよるけど、この厚さなら2分半でミディアムレア、ウェルダンにしたければ3分半だな」

うめさく/🍅✖️初期🌸宣言通り 女遊び、酒、煙草を辞めた🌸。🍅はこれでひと安心。ほっとひと息付けるのかと思えば🌸の標的はどうやら🍅へと映っただけで学校ですれ違えば毎度毎度、飽きることなく🍅へとちょっかいをかける🌸は屋上のソファで読書をしていた🍅の隣に座り込んだ。｢なぁ、🍅。お前ドーテーなんだろ？オレが教えてやるからシようぜ｣ ｢シない｣｢なら咥えて…｢🌸、オレ言っただろ。もっと自分の身体大事にしろって｣ ｢…………チッ、とかいって本当はシたいんじゃねぇの？想像してみ。お前のモノがオレの中にはいって｣ 🍅の耳元で甘く媚びるように誘う🌸。🍅は思わず唾をゴクリと呑み込んだ。｢……ふはっ、澄ました顔してるクセに想像だけで興奮しちまった？｣｢ッ〜〜………クソガキ｣ 前髪を掻き上げ見事に煽られた🍅を見て🌸はほくそ笑んだ。

うめさく/ こたつでぬくぬく🍊冬と言えば炬燵。そんな炬燵に🍅と🌸は二人で入り込む。🍅の足の間に座らされた🌸は後ろから🍅に抱え込む様にぎゅうううと抱きしめられながらも特に気にすることなく蜜柑の皮を剥き続ける。そんな🌸の肩口に顎を乗せれば 「🌸〜〜、オレにも蜜柑ちょうだい」「ん、ほらよ」 と剥いた蜜柑を🍅の口に運んであげる🌸。「へへ……ありがとな。炬燵は暖かいし、🌸とゆっくり出来るし冬っていいなぁ」 「？別に冬じゃなくてもゆっくりできんだろ」