シュウビ死ネタ(カイシュウ)「そうだ!旅行に行こう!」
「こんな時にか!?」
「こんな時だからだよ!」
地球から帰ってきてすぐのカイシュウ。
帰ってきたら入籍しようねーって約束してて、籍を入れてドタバタと小旅行に出発。
ハネムーンだねって笑うシュウ。
宇宙へは一緒にいけなかったから、こうしてリンガリンドを二人で旅できるのは嬉しい、そういえば君と旅行するなんて初めてだね。
そう言って5話以降で自分が訪れた土地を一緒にカイと巡るシュウ。
復興状況を見たり、世話になったり世話をしたりした人に挨拶したり。
美少年共和国なんて断然シュウに恩があるからめっちゃ歓待受けて泊まってって言われるんだけど、あんまり長いことレッカを留守にできないからって断り、次の土地へ。
割とバタバタ忙しい感じの旅行。
一つでも多くの場所へ、一人でも多くの人に会おうって思ってる。
シュウはカイに自分の全てを知っていてもらいたくて、すごい喋る。めっちゃ喋る。
ここで何したとか、何考えたとか。
そのいちいちに頷いてしみじみ噛み締めるカイ。
旅行の最後、故郷の村の跡など見に行く。
夕焼けに染まっていく更地となった村を言葉少なく眺める二人。
現在はもともとここにいた住民はもっと中央に移って生活しているけれど、いずれここももっと住みやすい土地にして、住民が帰ってこれたらいいねって話をする。
君ならできるよ。
努力しよう。
そんなことを言いながら繋がれていく二人の指。
そこで改まっての愛の告白シーン。
カイは懐から小さな箱を取り出してシュウに中身を見せるのだった。
そこにはお互いのサイズぴったりの結婚指輪が!
「本当は4話ラストでおまえがかえってきたら渡そうと思っていたんだ」
「まさかそれからずっと懐に入れてたとか」
「無論(牢でふんイチだった時は除く)」
「えー…君、『この戦いが終わったら渡したい相手がいるんだ』なんて人に話さなかったろうね…?」
「話したが」
「死亡フラグだろ、それ…生きててよかったよ」←死んでいただこうとしたことは棚上げ
そんなふうにキャッキャしながらお互いの指に指輪をはめるカイシュウ。
「ぴったりだ」
ジャストサイズの指輪をはめた自分の指を見て頬を緩めるシュウ。
「おまえにはそれがふさわしい」
空が夕闇に染まり星が煌めき始めるころ、シュウの身体が淡く発光して存在が薄くなっていく
「…時間みたいだ」
カイと旅行に出たのはシュウのブライハイト。
本体はレッカで眠っているが、病を得て余命を宣告されていた。
あと数日持てばいいでしょう、と医師に言われたとき、シュウは言う。
「そうだ、旅行に行こう!」
ブライハイトを顕現させると本体が消耗するので、一分一秒でも長く生きてほしいカイとしては反対したかったけど、シュウのわがままに振り回されるのもこれが最後になるのだと思うときいてやらぬわけにもいかず現在に至る。
誰かの書いた筋書き通りになるのは癪だから思いっきり抵抗するけど、この世に生まれた以上死んでいくのもまた世の理である、時間にしたら短いかもしれないけれど、僕は人の何倍もの密度の人生を送ったつもりだよ、心残りは少々あるけど、それは来世で成し遂げるつもりさ。
なんて感じで死を受け入れてるシュウ。
受け入れがたいけど顔に出せないカイ。
最後にせめて、と抱きしめるシュウの体はやがて闇に溶けて、コロン、と軽い音とともに指輪だけが地面に落ちた。
空っぽのサイドカーをつけた鉄走機でレッカに帰ってきたカイを泣きながら迎えるレンくんちゃん。
「シュウ様が…」
わかっている、と頷き、カイはシュウの部屋へと歩を進めるのだった。
壁際の村から凱安までどんくらいの距離だろ…レッカ内だからびっくりするほどの距離はないと思うんだけど、死後あんまり経ってるのはやだなぁ。
死斑とか腐敗とか考えたくないな。ファンタジーだからご遺体もずっとキレイ!
もうすっかり冷たくなったシュウは、それでもどこか満足げに微笑んでいるように見えるのだった。
カイは痩せたシュウの手をとり、もう一度ぶかぶかな指輪をその指にはめてやり、まあ、遺体がキレイならチュウのひとつもしておしまい!
細かく書いたらボロが出まくりなので、簡潔にサラッとふわっと覚え書きしてみた所存!
漫画だったら12〜16ページくらいに収めるとキレイかな。