アロシュウ死ネタメモ本編終了後
理由はなんでもいいから死んじゃうアロウくん。
みんなが悲しむ中、シュウの萎れっぷりは特にひどく、寝食もままならないほど。
別に「アロウくんが死んだから辛いわーご飯食べれないし夜も眠れないわー」みたいな主張があるわけじゃなく、シュウ自身周りに迷惑かけたくないからきちんと生活したいんだけど、夜床についても眠れてるんだか眠れてないんだか疲れが取れないし、食事をしても自分が一本の管になったかと思うほど、食べたものが体に行き渡らないでそのまま出ていく感じ。
↑お話として書くのならシュウの主観は一切入れず、他者から見たシュウの様子、ということで描写したい。
こういうのは主人公の気持ちとか入らない方が美しいんだよ。
ついに体にガタがきて、床についたまま起き上がれなくなるシュウ。
献身的に世話してくれるカイの心配をよそに、シュウはどんどんやつれていくばかり。
重ねて言うけど本人には別にアロウくんがいないから凹むわー人生辛いわーという気持ちはない。
でもお花がどんだけ頑張って咲こうと思っても、お日様が当たらないことにはどうしようもないというのが自然の摂理なのだった。
このままこんな感じだと、もう長くはないですね自分らにはどうにもできませんって医者にも匙投げられちゃう。
そんなこんなである日、アロウくんのお墓の前に佇むシュウ。
アロウくんのお墓はもとエッジャ村にあるといいね。アロウくんの落ちてきたとこだし、高いとこにあるからリンガリンドの景色がよく見えるんだよ。
ぼんやりするシュウの前に現れるアロウくん。
驚いたりとかしないで、ただ嬉しそうな顔をするシュウに手を差し伸べる。
「行こうぜ」ただそれだけ言って。
アロウくんが消えないうちにその手を掴まなきやって慌てて立ち上がるシュウ。
そうだ、アロウくんと行くんだったらこんな重いものを身につけていたら、一緒に空を翔ぶことはできないかもしれない。
いそいそと靴を脱ぎ、冠を外し、かさばるいつもの衣装を脱いで薄物一枚になり、何より大事にしていた幼馴染からの贈り物であるチョーカーを首から外した。
「それ」も、もういらないだろ?
そう言って笑うアロウくん。
「そうだね」
最後のもちものを捨てたシュウは、微笑んでアロウくんの手を取った。
オチはよくあるやつで、カイがシュウに栄養あるもの食わそうと思ってお盆片手にシュウの部屋入ってきて、今日は食べられそうか?外はいい天気だぞ食ったらちょっと散歩してみるか?とか話しかけつつシュウの顔覗き込んだら違和感に気付き…って感じで。
※※※※※※※
わかりにくかったらごめんなさい。
お墓の場面からはしゅうびちゃんのみてる夢です。
最後にしゅうびちゃんの捨てたいらないものは身体です。
魂だけになってアロウくんと行きました。
カイが話しかけたしゅうびちゃんはもう死んでる。
人はそのくらいで死ぬかなーって思うけど、いや実際死なないけど多分、ふんわりしたポエムみたいなのをイメージしてもらえたらと。
信念でなんでもできる世界だから、私らの世界より身体が精神に引きずられやすいということもあるかもしれない。
私はカイシュウの民でもあるけど、シュウビちゃんの運命はアロウくんだと思ってるし、彼を失うことは片翼を失うことだと思ってるんで。
アロウくんが死んだからって絶対自分から死を選んだりしないと思うけど、生きていけなくなるってことはあってもいいんじゃないかな、そういう世界線…
※※※※※※※※※※※
こんなとこに書いていいのかちょっと迷いますが、しろくろさんの描かれた、全部捨てていくしゅうびちゃんのイラストがイメージぴったりです。
あれ、笑ってるとこがいいよね、悲しくてすごく美しい…
自分を繋いでいるものが重いから、ひとつひとつ捨てていって、身軽になってやっと走れて、最後は自分の象徴たる冠とチョーカー捨ててくのすごい切ない。
いや、間違った解釈かもしれません。ごめんなさい。
でも大好き。