は、意識が浮上した。
まっくらな部屋の中、ミスタはベッドの上で目を覚ました。
なぜだか胸がドキドキしていて、体は汗をたくさんかいている。
どうしてだろうかと考えたミスタは、怖い夢を見ていた事を思い出した。
夢の中でも、ミスタは夜に目を覚ました。
電気もついていないのに、部屋の中が不思議に明るい。
カーテンが開いているのかな、と窓を見たミスタはそのまま固まってしまった。
窓の外におばけがいたのだ。
真っ白な顔に、大きい黄色のビカビカ光る目でミスタを見下ろして、真っ赤な口でニタニタ笑っている。
そんなおばけが窓いっぱいに映っていた。
ミスタは怖くなって布団に潜り込んだが、よくよく考えると今日はヴォックスが一緒に寝ていたことを思い出した。
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