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    h_ringo8

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    ラレ前提なモブ暦
    深夜のノリな落書き
    要望あれば…続くかも

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    生成子

    PROGRESS☆あらすじ
    高校三年生となったランガは、有名ブランドからプロへの誘いを受ける。暦と離れるのに躊躇するランガはその思いを言えないまま、暦とともに沖縄西部の村にあるリゾートホテルへと旅行する。

    「わだつみの声」 第三話です。二日目の夜、ホテルの周囲を散策する二人。
    『わだつみの声 3』


     サトウキビ畑を抜けた先には、うっそうと茂った森があった。枝はあちこちにその体を伸ばし、葉は熱い日差しを遮るように茂っている。おそらく手入れのされていないだろう森は、周辺の様子と比べて明らかに不自然だった。ひんやりとした空気が、その場を静謐な印象に見せていた。
     生い茂る木々の下に、細いけもの道がある。暦はそこを、ゆっくりとした足取りで進んでいく。ランガは黙ってその背中を追っていたが、ほうぼうに伸びる枝や草のせいで歩きにくい。ランガの目の前に、美しい赤い花が見えた。伸びきったデイゴの枝に、花が咲いているのだ。つい、ランガは無意識に手を伸ばした。
    「取ったらダメだ」
     暦が振り向き、花をもぎ取ろうとするランガを止めた。ランガは怪訝な表情をしながら暦を見たが、彼は何も言わずに先へ行ってしまった。ここが何なのかわからず、ランガはいぶかしげな表情で暦のあとを追った。
     やがて、開けた広場のような場所に出た。広場といってもそこまで広くなく、ランガが普段通っている学校の教室ていど、といった感じだ。広場の奥まったところには、意味ありげに積まれている大きな石があった。沖縄のみ 4884