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    Umiland_1

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    Umiland_1

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    陸空で神話のアレの比較的平和なパロの話で

    ペルセポネのあれタイトルのセンスが欲しい、力が欲しい

    何回かもうすでに色んな方向で考えまくってるけど、お気に入りの飴玉舐めてるのと同じ状態なんよ許して
    ハデスとペルセポネのあの有名な神話のやつシチュエーションだけでもだいぶ好きやし、ハデスが地上の神様の乙女を攫ってしまうやつ。海外の人が前に陸空で描いてるのをみて興奮してしまったよねありがとうございます、もっと描いてくださいなんでもします。

    普通ならハデスが地上に現れて女神デメテルの愛娘ペルセポネを攫って冥界に連れ帰ってからザクロ何粒か食わせてみんな大好きヨモツヘグイ的に、一年の数ヶ月は冥界で暮らすようにさせる。
    ペルセポネがハデスと共に冥界で過ごしている間は母デメテルが豊穣のストライキを引き起こすので世界には冬が訪れるし、ペルセポネが地上に戻れば再び春が訪れる。っていうのが神話のセオリーだけど、ここはちょっと変えて行こうと思うし、わりと平和な話になると思う。


    神様の子なので海ちゃんを手伝って野原や丘に踊り出て豊かな草花を芽吹かせる空とそれを微笑ましく見守る海ちゃん。
    ちなみに愛娘ペルセポネは空で、母デメテル役は海ちゃんですわ。
    その姿をこっそり眺める冥界の王様の陸、そうですね、彼はハデスです。

    二人のいる地上と違って深い冥府の底からは青空なんて望めっこないし、光に包まれた世界や楽しげに踊りながら春を呼ぶ海ちゃんと空を羨望の眼差しで眺める陸。
    陸は神様同士の会合で豊穣や芽吹きを司る女神の海ちゃんとは顔見知りやけど空は神様として生まれて日が浅いので全く知らなかったし、神様同士の誓約の関係で冥界の王である陸は地上では暮らせないんや。

    ちょうど陸が眺めている先、鏡の中で草木を芽吹かせ春を愛でる空の目の前に大きな黄色い水仙が開いてるし
    「お土産にしよう!」って喜んで水仙を摘むけどそのタイミングで思いがけず空の足元の地盤が崩壊し、その穴が深く冥府まで繋がってしまってたせいで陸のいる冥府の国まで空が落ちてきてしまうし

    ぽっかり空いた大穴から真っ逆さまに落ちてくる空をみて慌てふためく陸。
    地の底でずっと魔法の鏡で眺めてた可愛い空が落ちてきてしまった上に、いくら神様の子とはいえ地上の高いところから落ちたら普通に怪我するし、血を流してる空を抱き上げて自室のベッドに運び入れて懸命に看病する陸。
    ポーションやケアルで治癒しながら、空がショックを受けるんじゃないかって思って気絶してる空の目に目隠し布を巻いておく。

    目覚めた空が陸に「ここはどこ?」って尋ねた時に「お前は高いところから落ちて目を痛めたんだ。安静にしていればすぐに治るよ、それまでは決して布を解かないように」って教える。ここが恐ろしい冥界で自分が冥界の王様だってことを隠す陸。空は素直に従って、自分は海ちゃんの古い友だって話す陸を信じることにする。

    冥界は光の概念がなくめちゃくちゃ寒いので陸がいつも寄り添うように空を温めるし、陽の光が恋しいけど陸の言いつけを守って目隠しを取らないように過ごす空。
    冥界を移動する時はいつも陸の手を握ってるし、泉で身体を洗う時も空の怪我に負担がないように手伝う陸。光がなくても陸の目は特殊構造になってるのでだいたい全部見えとる。
    時々意地悪して空の手を離すし、空が「陸!どこ!?」って焦って探そうとする姿を見て再び手を握る、自分を必死に求める空の姿につい安心してしまう陸。

    このままじゃ駄目だって思って、空のために土塊を捏ねて作った人形に命を込めて自分がいない時のお供にさせるし、目を閉ざしてる空が触り心地でどちらか分かるようにプキュプキュ鳴くモチモチの犬みたいなのとフワフワのコウモリみたいなの作ってる。そうですね、ダニャンとバットちゃんですね。
    空が二匹と一緒に過ごしている間に陸の方は空が安全に地上に戻れる方法を考えるし、空が落ちてきた時みたいに緩んだ地盤に穴を開けて空を地上に投げる手も考えたけど、また空が落ちて怪我するんじゃないかって思ってせめて安全に歩いて渡れる地上への道を探す。

    いつものように道を探してから空のいる自室へ戻ったら、怪我がすっかり治ってた空が陸の前で目隠しを外してしまうし
    冥界の暗闇しかない世界に驚いて泣くんじゃないかって思ってたけど空思いのほか冷静に陸のいる方向を見て
    「ここは冥界なんだな」って尋ねるし、空を騙してたことを詫びる陸に対して「助けてくれてありがとう。冥界の王様は怖いって聞いてたけど、優しくてよかった」って笑うし「でも真っ暗で、陸の顔ちっとも見えないや」ってほっぺ膨らませてる。
    陸は空に対して冥界にいる間は冥界のものを何も口にしてはいけないことを教えるし、冥界には魔法とややこしい誓約の力で地の底で唯一ザクロが実る庭があるけど、そこにも極力踏み入れないように注意する。うっかりザクロの実を食べてしまわないように。空は神様の子なので何も食べなくても生きていけるんや。

    そこから神様同士の誓約として、陸は「空が安全に地上へ帰れる道を探す」で、空は「陸が淋しくならないように冥界でも開く花を咲かせる」って協力関係を結ぶ陸空。

    陸は少しずつ空の帰る道を探し出すし、空は芽吹きの力で冥界でも開く花を色々試してみる。でもなんとか花を咲かせられてもすぐに枯れてしまうし、それでも陸が戻ってくる頃には部屋中に色とりどりの花を芽吹かせて驚かせようとする。
    陸が嬉しそうな声で咲いたばかりの花に触れて「綺麗だ」って喜んだので、無理してでも冥界に花を咲かせようとして芽吹きの力をどんどん使ってしまう空。

    光がなく植物なんて育つような環境じゃないのでダニャンとバットちゃんが全力で鳴いて空を止めるけど、暗闇では植物はもやしかカイワレしか育たん。
    冥界にはない光の代わりについには自分の生命の力まで犠牲にし始めてしまうし、そもそもペルセポネの名前の由来がペルセウスみたいなライティングデストロイヤーの光にまつわる名前かもしれないので諸説あるけど。自分の中の光を犠牲にしてでも陸を喜ばせたくてつい頑張ってしまう空。空の生命の灯火が少しずつ弱り始めているのに気付けずに、空を冥界から地上へ帰すのに悩み始める陸。

    毎日楽しいのでもうずっとこのまま、道を探さずに深い地の底に空と一緒に居てもいいんじゃないかって思い始めてしまってからに、どんどん地上への道探しが進まなくなって来る。破滅へのカウントダウン開始ですわ。
    なのである日陸が戻った時、ダニャンの大きな鳴き声を聞いて陸が駆けつけた時には空はどうしようも無いくらい弱って倒れてたし。

    ティンクの電球切れかけ状態みたいに燃え尽きそうになってる空の生命を見て、今すぐにでも地上に帰さなければ空が消えるって分かってしまうし
    もう話せないほどに弱りきってるのに陸を励まそうとして手に触れてくる空に対し「もっと早く、帰さないといけなかったんだ」って地上への穴が空いた間にバットちゃんに空を抱えさせて地上の安全な場所まで運ばせようとする。

    ダニャンは失敗した時の安全クッション要員なので冥界の底で膨らんで待機してる。
    冥界から地上まで無理矢理にでも大穴をこじ開ける陸。冥界の誓約により地上への穴はすぐに閉じてしまうので、僅かな間にバットちゃんが空を掴んで光の亀裂から飛び出すし、それでもあと一息のところで光に届けずにまた冥界へと落ちかける。

    それをたまたま掴んだのが地上で空を探していた海ちゃんだったし、力を使い果たして消えかけてる空と、地上の光に目が眩んで気を失ってるバットちゃんを抱えた海ちゃんを見て安心する陸。
    「空を頼んだ」って呟いてそのまま暗闇に覆われた冥界に落ちていくし、事情を察した海ちゃんが陸に向かって必死に何か叫んでる。
    必死な海ちゃんの声にほんの少しだけ瞳を開く空、この時初めて陽の光の下、肉眼で陸空互いの姿を初めて見るんじゃ。
    無情にも閉じる大穴の底に冥界の王様である陸は取り残されるし、泣きながら擦り寄ってくるダニャンを撫でながら
    「そうさ。……これで良かったんだ」って呟いてる。

    後日海ちゃんの神殿で目覚めた時に空が声上げて泣くし、海ちゃんに抱き締められながら泣いてる空の姿を見て、周りの地上の神々は冥界に攫われてよっぽど怖い目に遭ったんだろうって空を憐れむけど、違うそうじゃない。
    ずっとバットちゃんを抱き締めてて、ぼんやりとなかなか元気にならない空を心配しながら見守る海ちゃんと友達の神様の悪。
    神話の神々の世界では噂話に尾鰭がついて、冥府には犬の怪物を従えた冥界の王がいるとか言われてる。その犬なんと伸縮性抜群やで。
    冥府の恐ろしい番犬で頭が三つあるとか言われてる。その犬なんと青色でプキュプキュ鳴くで。

    見かねた海ちゃんが空に「空はどうしたい?」って二人きりの時に尋ねたら、空は懐の小さい宝物袋から小さな実を四つテーブルの上に落とすし
    真っ赤な宝石みたいな塊を見て、海ちゃんは少し驚いてからちょっとホッとした表情で空を抱き締めて
    「空の願う心のままにすればいいんだよ」って背中を押してあげるし
    優しい海ちゃんに泣きながらお礼を言って、冥界のザクロの実を摘んで口に運ぶ空。冥界のものを口にしたら冥界に属するものになる、ヨモツヘグイですわ。


    後日地上の神々の力を借りて、冥界への穴を探し出した海ちゃんが元気になった空を冥界へと送り届けるし、肩にバットちゃんを乗せて、あとはたくさんの地上の花を抱えて驚いてる陸の胸に飛び込む空。
    泣きながら飛びかかるダニャンにバランスを崩して花の上に倒れ込みながら、そっと空に頬を擦りつけて抱きしめる陸。

    海ちゃんたちの手引きにより少しずつ冥界の環境も変わっていくし、陸がほんの少しだけ地上に出た時には目が焼けるので目隠しをつけながら代わりに空が手を引いて歩くし、陸は時々目隠しの隙間から空盗み見てる。冥界では空の影響でうっすら光が生まれるけど暗いところは陸が空の手を引いて歩いてる。

    地上の光が一部だけ冥界にも届くようになるし、草花茂る大きな木の根元で光を浴びながら地上の神々から地獄と謗られる楽園みたいな冥府の底で見つめあいながら笑う陸と空。


    後の世で地上では冥界入りした豊穣の神様の子を憐れんだ神々が恐ろしくも悲しい冥府にまつわる神話を語り継ぐ事になるし
    何も知らん地上の神々を尻目に本人たちは幸せに冥界と地上を行き来して楽しくやってるって話。ちなみにペルセポネの象徴の一つにコウモリがあるのでこの話のバットちゃんの定位置は空の肩になるのだ。

    みたいな話やし、おてて疲れた寝よ
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