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    ci073

    蘭藍をひたすら置く箱、拙い
    画力向上を兼ねて他のも置く箱

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    ci073

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    居酒屋の打ち上げで、潜在意識の自分を自覚することから始まる蘭藍がお互いを意識して愛を育むまで

    無自覚×3ここは、夜も更けた芸能人御用達居酒屋。

    「蘭丸先輩も藍先輩もお互いのこと大好きだよね!」
     一十木音也はにこにこしながら続けて言い放った。
    「いつもお互いを見る目が優しいし、こないだのロケなんtフグッ」
     音也の口は塞がれ、すぐさま確保しにかかる翔。

     それに対し、蘭丸は藍を一瞥した後こう言い放った。

    「おー、そうだな。」

     目は据わっていたが、蘭丸はこの日非常に酔っていた。
     藍は固まってしまった後、しばらくして顔を真っ赤にして後ろにひっくり返り、再起動に入った。那月と翔が藍のクールダウンのためにアイス、緊急時の冷えピタ、お冷やを生身の人間で言う太い血管に置いててんやわんやする中、出来上がった大人①の嶺二は、

    「ランラ〜〜〜〜〜ン、お兄さん知らなかったな〜。2人がそんなに仲良しさんだなんてぇ。ヨシ!!! そんな2人の門出を祝って生もう一丁いっちゃお〜〜〜!!! すみませーん、生4個!!!」
     と酔っ払いよろしく真っ赤な顔で、追加の酒を注文した。
     その他出来上がった大人②、③のトキヤと真斗も、真っ赤な顔でそれに乗っかり蘭丸の漢気を誉める謎の空間が生まれていた。

     2,3分して再起動し復活した藍は、先ほどの場面が頭の中で永遠とループすることで、また処理落ちしかけ、顔を真っ赤にしたままイライラしていた。

    (お互いに好きって……それを肯定しちゃうって……キミはボクのなんなの!! ランマルってボクのこと生意気なクソガキって思ってるんじゃなかったの!?)

     悶々とする中、那月がそっと近づいてきた。
    「まるちゃん先輩、この間の箱根旅で何したか知ってますか?」
    「……何急に。知らないよ。」
     藍は那月の顔を見つめ次の言葉を待った。
    「ヤマフジみて藍ちゃんみたいだって、呟いたそうですよぉ。レンくんが教えてくれました。」
     藍はその日2度目の再起動に入り、カミュは

     翌日、頭痛で目覚めた黒崎蘭丸は昨日のことを全く覚えておらずぼやけた視界で必死に情報を集めていた。
     だんだんと見え始めてきて、目の前には白黒の壁紙、やけに薄暗い部屋。隣には長髪の人間。

    「うお!!」
    (落ち着け。自分の叫び声で頭がいてぇ。まさか砂糖漬け貴族の厄介になったのか。)

     目の前の物体が動き出した。
    「……ん"ん、ランちゃん? まだちょっと起きられないよ"……」
     神宮寺レンだった。
    「お、おぉ……連れてきてくれたんだな……ありがとよ……」
    「あ"……ランちゃんこれだけは見てほしいと思ってたんだ……フフ」
     レンのスマホから流れ出してきたのは、ドラマのセリフのように饒舌に語る自分だった。
    『……おー、そうだな。結構気に入ってるぜ、ああいう生意気なところがな。』
     
    「ンフフフフ…………ランちゃん、アイミーへの愛が溢れちゃってたよ、フフ。」

    『藍からは目が離せねぇ。あんなに反抗的でぶつかってきたやつは初めてだ。』

    「ン、フフ……ランちゃんこんなに情熱的なんて、愛の伝道師の風上にも置けないよ……ッフフ」

     レンからの冷やかしも右から左に流れ、黒崎蘭丸は普段なんとも思っていなかった年下のメンバーのことを実は自分がこんなに好きだったことに驚きを隠せなかった。何回も動画を見返し、出てきた言葉はこの一言だった。

    「これ……本当におれか。」

     動画の自分に呆気にとられ、マジな顔で聞いてきた蘭丸にレンは笑いを堪えることが出来なかった。

    「ッハハハハハ!! そうだよ、それランちゃんだよ!」
     
     もう何回か動画を見返した後、蘭丸は最近の自分の行動を思い返した。ラベンダーや藤、ライラック、海月やヒトデ、イルカがやたら目につくこと。どこか行きたいなと思う時、隣にいたのは美風藍だった。
     
    「あ"ーー……」

     もう気づいてしまった。蘭丸はあの生意気な7つ下のメンバーのことが好きなんだと。
     しかも今日は運命か悪戯かシャイニング事務所のシャッフルロケ、ハルハナペアなのである。
     自分のアルコール臭を掻き消すように、黒崎蘭丸はシャワーを借りた。
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