『剣士とコックに愛される話』 「おい、お前は俺と来るだろ。行くぞ」
『うるせえ!🌸ちゃんを困らせてんじゃねえ!』
なぜこの2人は私を挟んで言い争いをしているのか…誰が答えがわかる人がいたら大至急教えて欲しい。
事の発端は航海中、補給の為に次の島に立ち寄ろうと言う話になった時だった。
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『今日も🌸ちゃんは、とっても綺麗だね。太陽が嫉妬する程の眩しさだ』
そんな🌸ちゃんにはこちらを…そう言ってこちらに鮮やかなブルーシロップのドリンクを差し出してくれた彼の名前はサンジくん。
いつも物腰が柔らかで私が困っている時には必ず相談に乗ってくれるしとにかく気配り上手。今だって甲板でぬぼぬぼと読書をする私の為にこんな綺麗な飲み物を持ってきてくれる。このドリンクを見れば分かる通り彼の料理の腕はピカイチで、彼の料理を初めて口にした瞬間私はそれ以来他では満足できなくなってしまった。
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