隕ウ貂ャ閠から愛をこめてどこかの星で愛した男が死んだので無茶をした男が居た。
その姿を何処ぞの宇宙生命体X(以後彼女とす)は感知し感涙した。
ああ愛の美しさ、恋の乱暴さ。
それはまさに生きることに飽きていた彼女の心を射止めた。
そしてルンルンとピクニック気分でその男——恋焦がれた男が後ろのコクピット席で死んで自暴自棄で殺戮破壊マシーンになり果ててしまった男——に彼女は時空を飛んだ。善は急げ。(それでも彼女が辿り着いたときは少しまた違った世界だったけれど!)
結果、宇宙生命体の彼女は本能のまま焦がれ死んだ。最後に学んだことは『失恋した男は怖い。とてもイイ、素晴らしい』。幸せな最後だった。
それはそれとして、懸念点一つ。彼女を殺した男(ちっぽけな青い星の人間、人間。名をルイス・スミスという)に呪い、殺した彼女・未知なる宇宙生命体Xの彼女の異能が譲渡されてしまったことである。
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