ジェシーズガール2
リヴァイの道場はジャンの勤めている会社から二駅分ほど歩いたところにある。
古風な日本家屋の隣に古そうな道場が併設されていた。道場の門には筆書きで「アッカーマン柔術 道場」と書かれた看板が立っている。その隣に、「道場破り歓迎 3秒で伸す」と書いた紙が貼り付けてあった。
「俺の家だ」
リヴァイが言った。ジャンは首根っこを掴まれたハムスターより何も出来ない状態で「はあ、」と言った。道場の中は隅から隅まで磨き上げられて光り輝いていた。
「学生時代なんかやってたろ。陸上か?」
「あ、サッカーです」
「なるほどな。最近はとんと運動してないな?」
「はい、職場に慣れるのが大変で。よく分かりますね。」
「身のこなしで大体分かる。」
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