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    てきとうに。

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    めりく

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    kanoxoxe

    DONE「日常の特権」

    *付き合ってるチェカレオ
    *年齢操作有
    大きな窓から眩いまだ色のない日差しが部屋に差し込んでくる。柔らかな夢が徐々に白く薄れていき、ああもう朝か、とチェカはゆっくりと目を開けた。夜にはひっそりとしていた天蓋が日差しを浴びて光り、その輪郭をぼやけながら目の前に現れる。
     あふ、と小さくあくびをかみ殺し窓を開けると、爽やかな風と軽やかな鳥の声が舞い込んだ。その一吹きで部屋に篭った夜の匂いがふっと薄れていった。胸いっぱいに吸い込むと、甘い木々の香りが広がる。
     緩く身に纏う夜着から着替え、鏡に映る自身の髪や顔を軽く整えた。ひんやりとした水の感触が、先ほどまでのぼんやり寝ぼけた顔を変えてくれる。

    「……さて」

     チェカは物音のしない静かな廊下へと歩きだした。まだ眠りから覚めていないひんやりとした廊下に、軽やかな足音だけが響き渡る。

    ――トントン

     重厚な扉をノックするがその音だけが木霊する。仕方なくそっと中を覗くと部屋の主はベッドの上で丸まっていた。足を丸めているのか、薄掛けの布団は小さな山を作っている。布団の端から覗く小さな耳がぴくりと動くが起きたわけではないのか、身動ぎ一つなかった。
     音をたてないようそっと布団をずらす 5887