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    mhyk_kabeuthi

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    POIPOI 26

    mhyk_kabeuthi

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    着床しないと出られない部屋に閉じ込められたオーカイ

    前日譚的なの書いてましたが間に合わないのでいきなりセックスから始まります。
    妊娠をネタにしている為ご注意下さい。

    書きかけの前日譚的なのはこちら→https://poipiku.com/2360651/10174139.html

    着床しないと出られない部屋.






    「おっ♡ぁ、あっ、あ♡♡♡♡」
     一際甲高い嬌声が真っ白な部屋に響いた。
     手のひらで頭を掴まれ、ベッドに押し付けられ、下半身を高く突き上げた格好を無理やりさせられる。
    「はぁ、これで何回目だっけ?」
     オーエンの質問に答える余裕はない。
    「ん、はぁ、っ、あ、ぁ、んんん♡♡♡♡」
    「ねぇ、まだ妊娠しない?」
     乱暴に腰を打ち付けると、ぐちゅ、と卑猥な水音。肉と肉が打つかる音も激しく鳴り響く。
     カインの臀部に埋め込まれた陰経が抽送を繰り返す度に、中の肉が捲られるような感覚。身体の内側から与えられる刺激に、頭が真っ白になっていく。
     深く、奥に差し込まれるオーエンの雄槍が打ち込まれる。喉仏を晒して身体を仰け反り、あられも無い声が止めどなく続く。
    「おっ、お、ぉお、♡♡♡ま、まっ、少し休ませ」
    「だぁめ、どうせこの部屋の中じゃ体力は減らないんだし、騎士様が妊娠するまで続けるよ」
     虚ろな瞳が映すのは、壁に掛けられた看板。
    『着床しないと出られない部屋』
     何度呪文を唱えても、変化する事にない部屋。出られないかもしれないと言う焦りに痺れを切らしたオーエンは、問答無用でカインを組み敷いた。
     魔法が使えない。純粋な腕力なら、身体を鍛えているカインに分がある。
     だけど、結局の所、この部屋から出る唯一の手段がソレしか無いのなら……やるしか無いのだろうと、カインはオーエンを受け入れる決断をした。

     それが、何時間前なのか、または何日前なのかはもう分からない。
     時計も無いこの部屋では時間の感覚がない。
     食事を摂らなくても問題ない。魔力も体力も減らない。
     変化が訪れない部屋で、できる事は性行為のみ。
    「ほら、早く此処から出たいんだから妊娠してよ」
    「お、ぁ、ぁ、」
     オーエンの腰が動く度に、肛門から零れ落ちる精液が内太腿を伝い、シーツを汚していく。もう何度か中に射精させられたか分からない。お腹の中がオーエンの精液が満たされ、いっぱいになっている。
     くちゅ、……ぐちゅ♡
     大きく膨らんだ鬼頭が、尻穴の中を掻き回す音に、カインの頭に霞がかかる。
     ぐっと力を込めて手を握る。
    「はぁ、ぁ、ぁ……」
     意識をしっかり持たなくては。
     与えられる快楽に溺れてしまわないように。舌を噛んで耐える。
     そもそも、カインは男のままなので、妊娠なんてしない。
     なのに、どうしてこんな行為をしているのか。
     まず女に変身してからすべきではないのか。
     合間合間に、オーエンにそう訴えても聞き入れて貰えなかった。
     女を抱くつもり無い。
     騎士様だから、するんだよ。
     唇を歪に歪ませてそう嗤った。
     くらくらと目眩がしたのを覚えている。
     こいつは、こんな時でも俺への嫌がらせをするのか。
     ある程度すれば、きっとオーエンも理解するだろう。男のままでは意味が無いこと。この行為に飽きたらきっとオーエンも協力的になるはず。だから、まずはそれまで耐えて、耐えて、耐えれば良い。幸いこの部屋では体力が無くなる事はない。魔力も体力も減らないんだから――――――。
     そう考えて、カインは思い出した。
     始めに、部屋を出る為に魔法を使っても何も反応が無かった事。
     …………背筋がゾッと震えた。
     そうだ、この部屋で魔法が使えない。なら、女になる事も出来ない。妊娠なんてするわけがない。
    「お、おーえ、まっ、ちょっとまってくれ、一旦状況を整理させ、っん、ぁ、はぁ、ま、ぁ♡♡♡ぁ♡♡♡ァん♡♡♡♡」
     ズンっ!カインの最奥に、自身の雄を突き刺した。
    「お、ぉ、おおお♡♡♡」
     カインが何か言いかけていたけど、わざわざ聞いてあげる義理もない。
     最奥に押し付けた鬼頭の先をぐりぐりと押し付け、押し上げると、面白いくらいにカインの身体が震えた。
     鬼頭の先から根元まで全てがカインの中に埋没している。柔らかく押し付けられる肉壁に包まれている感覚に、思わず声が漏れそうになる。
    「っ、ふぅ…」
     唾液と汗と精液で濡れきった中の温かさと繊細さ。ぞくぞくと身体の中を満たしていく充足感。
     ほんの少し肉棒を引く。
     ちゅぐ、にゅる、ぐちゅ。
    「はぁ、あっ、ん♡」
     途切れ途切れにカインが小さくうめき声を上げる。
     カインの腰を掴んで無理やり高く上げさせる。また深く突き刺さる陰茎。
    「はうっ♡ぁー♡♡♡」
     ずぶ、じゅぷ、ぐぢゅっ――――――!
    「あ、あん♡ぁ、あ、は、ぁ、♡♡♡♡」
     抽送を開始すると、またカインが声にならない声を上げる。
     ぞく、ぞくぞく♡♡♡
     溢れてくる快感に溺れそうになる。
     ある一点を超えた辺りから胸の奥から、お腹の奥からキュンキュンとする感覚。一突き毎に押し寄せてくる強烈な快楽。
     でも、それとは別の感情が芽生えているのを感じる。
     何なのだろうか、この感覚は。愛しいような、喜びのような感情の波。
     その様子を満足気な顔で見下ろすオーエンが、ふわりと微笑んだ。
    「確証は無かったけど、賭けは僕の勝ちかな」
    「……?」
     オーエンが何を言っているのか分からなかった。
    「魔法を無力化する、時間感覚を狂わすような魔法なんだから、性別だって狂っててもおかしくない」
    「な、に………?」
    「何処の誰かは分からないけど、男二人をこんな部屋にいれるような酔狂な奴なんだよ?」
     嫌な汗が頬を流れた。身体の体温が下がっていく。
     ドクドクと激しくなる心臓の音。
    「男でも妊娠出来るようにしてるでしょ」
     ある時から、明確に身体の変化は訪れていた。
    「っ、ま、うそ…だ…」  
     通常、受精から完全に着床するまでに時間は掛かる。妊娠の反応にはさらに時間が掛かる。
    「……ぁ」
     オーエンの冷たい手がカインのお腹を優しく撫でた。
     お気に入りの玩具を壊れる瞬間を見られる期待感に、思わず声が弾んだ。
    「扉、開いたよ」
     カインの目が見開く。恐る恐るゆっくりと顔を上げ、きょろりと視線を巡らせる。
     真っ白で、ベッド以外何もなかった部屋の壁から、一筋の光が挿し込んでいる。
    「――――――っ?!」
     ドアノブは無いが、確かにそこには扉のような物が見え、僅かに開いている。
     此処から出られる。
     湧き上がる喜びに、一瞬、歓喜の声を上げそうになったが、すぐにハッとなる。
     この部屋を出る条件は一つ、それは――――。
    「騎士様」
     オーエンが耳元でそっと囁いた。


    「妊娠おめでとう」


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