終末を迎えて終末 そこら辺にあるものを投げつけて、それが顔面に当たったりして、鼻血を出しても、口の端が切れても、痣ができても喧嘩を止めることはなかった。怒鳴りあって、煽りあって、言葉尻をとらえて揚げ足をとって罵りあった。
「その言葉、今考えたな? それは無責任というものだろ! 後になってひっくり返されるのはごめんだからな!」
サモナーが怒り狂って叫べば
「君とて後だしの理屈が多いぞう、きょうだい! そんなことで私を打ち負かすことができると本気で思っているのかね?」
テスカトリポカが嘲笑う。
お互いがお互いにだけは遠慮なく喧嘩を吹っ掛けたし、遠慮なく喧嘩を買った。
ムッとなったら即その場で文句を言うし、平気で、大人げなく、声を荒らげた。
3500