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    reiraaa0112

    @reiraaa0112

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    reiraaa0112

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    チャーリーと契約する🎸の話(冒頭)
    🍎🎸になるかもしれないしならないかもしれない

    🌈📜🎸「絶対に!!嫌だ!!私は誰のものにもならない!!」

    ホテルにアダムの絶叫がこだまする。
    エクスターミネーションで瀕死の重傷を負ったアダムだったがなぜか生かされ、ホテルに身を置いていた。
    傷が癒えるまでベッドに寝たきりだったがようやく動けるようになり今後の処遇を決めていた矢先だった。

    「なぜ!!私がお前なんかと!!」
    「私だってお前との契約なんて。何の力もない木偶の棒を私の懐に入れないといけないんだ。だが、お前を誓約なしでここに置くには娘に危害が及ぶ。だから仕方なくだな」
    「私はあのお花畑ちゃんには何もしない!それでいいじゃないか!」
    「口約束ほど、軽いものはない」
    ようやく傷が治ったアダムの身体を締め上げた。
    「ぐ…ぅ…」
    「ほら、もう一度死にたくなければ私と契約すると言え」
    「ぅ…いや…だ…!!」
    このままではアダムの首を折ってしまう可能性があるためルシファーはぱっ、と手を離した。
    「はぁ。痛みでだめならこっちで訴えるしかないか…」
    指をぱちりと鳴らしてアダムの洋服をはぎ取る。
    「ぎゃーーー!!変態!!クソ悪魔!!変態!!」
    「うるさい、喚くな。萎える」
    「そのまま萎えとけED野郎!!」
    アダムの足を掴んで開かせる。
    アダムの全裸など昔々に見飽きているがこのだらしない身体もまた。
    ルシファーは気分がよくなり下半身に熱が籠るのを感じた。
    「は?嘘だろ、私で勃つのか、変態…」
    「ま、そうだな。ほら、優しく抱いてほしかったら契約すると言え~?」
    「いやだーーーー!!!!」
    アダムの部屋の扉がばん、と音を立てて開いた。
    「ちょっとパパ!?何してるの!?」
    「ちゃ、チャーリー…これは…その…」
    「!?!?!??」
    二人の騒ぎを聞きつけたチャーリーが部屋に突入してきた。
    今の姿はあまりにもアダムに取って屈辱的でアダムの顔が真っ赤に染まる。
    早く出て行けと言いたいがこの屈辱的な姿をみられた驚きと、このまま彼女を追い出しても自分にいいことはないと解ってしまい声が出ない。
    「アダムに酷いことをしているの?!彼は傷が治ったばかりなのよ!?」
    「だ、だってね、チャーリーちゃん…、こいつをこのまま何もせずホテルに置いておいたら君にまた危害を…だから私と契約を…」
    アダムの身体を離してルシファーはチャーリーに事情を説明する。
    アダムは小さくなって少しでも自分のいい方向に転ぶことを願った。
    「わかったわ、パパ。私のためを思って、こういう行動に出たのね?」
    「もちろんだとも!」
    アダムはぐ、と唇を噛んだ。
    このままルシファーの元で飼い殺しにされる未来を、予想したからだ。
    下を向き、悲観していると上からぱさりと赤いジャケットをかけられた。
    「?」
    「ねえ、アダム。アダムは、パパと契約してもいいと思ってる?」
    チャーリーがアダムに問う。
    アダムは首を横に振った。
    「チャーリー…!」
    「パパは黙ってて。私に危害は?加えようと思ってる?」
    首を横に振った。
    「ほら見てよ、パパ。アダムだってあの時は本当にクソ野郎だったけど誰だってやり直せるチャンスは与えるべきだわ」
    「いけない。チャーリー。口約束だけはだめなんだ。私は何度も見てきた。そうやって裏切られるのを。だから契約で縛った方が…」
    「じゃぁ、私と契約をしましょう」
    「!?」
    チャーリーはアダムと向き合う。
    「貴方のことを、完全に許したわけじゃないわ。沢山のものを失ったもの。でも、それは貴方も同じでしょう?」
    「…」
    「パパはああいったら聞かないわ。私と契約するか、パパと契約するか。それしかないの。今の私にはそれしか提案が出来ない。どう?」
    チャーリーは困ったような表情でアダムに手を差し伸べた。
    「わかった。お嬢ちゃんと契約する」
    「アダム…!チャーリーはそれでいいのかい?」
    「もちろんよ」
    アダムはぎゅ、とかけられたジャケットを握ってチャーリーと向き合った。
    「乱暴するお前なんかよりお嬢ちゃんの方が紳士的でかっこいいよ!ばーか!!」
    べっとルシファーに舌を出してチャーリーの手を取った。
    契約の首輪がアダムに巻き付く。
    「あ、待って、これは可愛くないわね」
    ふわりと契約の首輪がピンクのマフラーに変わる。契約が終わり、きゅ、とリボン結びでアダムの首に巻き付いた。
    「これでよし」
    「よ…よしなのかこれは…」
    可愛いリボン結びのマフラーをアダムはげんなりしながら触る。
    ルシファーは後ろで感動して涙を流していた。
    「あぁ!チャーリー!あんなに小さかったプリンセスがちゃんと契約を持って従者を得るなんて…!それがこいつなのは癪だが…!私はとても嬉しいよ!」
    「解ってもらえて嬉しいわ、パパ」
    「また何かあったら私にいいなさい!いつでもパパは君の味方だからね」
    アダムの部屋を後にした。
    「えー…っと。これからよろしく、アダム」
    「……よろしく、チャーリー…あの、これ、もっと首輪とかには…」
    「痛そうじゃないの!こっちの方がいいわ!それに、貴方が天国に帰るときに解けるものにしないとね」
    ウインクしたチャーリーにアダムは泣きそうになる。
    まだ、このお花畑ちゃんは私が天国に帰れると思っているのだろう。
    「病み上がりに大変なことだったから疲れたわよね!今日はゆっくり休んで、また明日みんなに紹介しましょう!」
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