冀望の園①『冀望教会』について
彼らは“青の色素を生まれ持つ者”が人類を救うために使わされたと信仰する宗教である。
神から与えられた聖典を守り忠実に仕える者だけが、死後神の暮らす“冀望の園”にいくことができると信じている。
古くから伝わる神話が元になっているが、現在の宗教団体は約50年ほど前に生まれた新興宗教である。
当初は神の使いの“奇跡”や”神からの神託”が信仰の対象であった。
その後、巫女が“冀望の園”へ旅立ってからは”神託”の内容をまとめた本を聖典と呼び、その教えを学び知らせることが信仰の対象となる。
しかし戦後である数年前から“生き神”と呼ばれる神が人間の姿となってこの世界にやってきたと教え始め、植民地という不安定な情勢の中、信者を増やしている。
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