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    zero_crash1

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    zero_crash1

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    [白々明けに我が牙と舞え]第四陣
    作者:琥珀様
    PC:神代 凛太郎 PL:とてしき
    VPC:テス(愛称) KP:zero
    見学:紫村

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    recommended works

    a_la_do

    DONE2021 うちよそバレンタイン
    Variations−Chatons et papillons

    ラズルーカと白雪くんと、それを見守る一人の編集者の話

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    consacrer au sort d’une journée enneigée

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    子猫と蝶のヴァリアシオン


    「と、言うわけで、こちらが完成したお品でございます」

    小さな白い紙袋を両手でうやうやしく差し出しながら、ラズの向かいに座った男は頭を垂れた。
    作家先生ご自宅のリビング、十四時半、打ち合わせ。
    作家先生、こと、ラズルーカはただでさえ寄り気味の眉根をぐっと近づけて不快感をあらわにした。

    「そういう茶番は要らない」

    本を渡すくらい普通にやれ、と、差し出された紙袋をぱっと奪い取る。男は、空中に浮いたまま所在なくなった手をにぎにぎと開け閉じしながら、さも悲しげな様子でため息をついた。

    「つれないなぁ、ラズ先生は」
    「シリュウは喧しい」

    シリュウ、と呼ばれた青年は、心外だと言わんばかりに片眉をひょいとあげ、先生ひどい、と文句を垂れる。が、ラズは知らん顔だ。聞こえていないのか聞こえていないことにしているのか、不機嫌そうな顔のまま紙袋の中身を検めはじめる。
    紙袋の中身は小さな絵本だ。ラズはその一ページずつを、端々までを丁寧に目を通していく。
    まったく相手にされないだけでなく、真面目に仕事を始めてしまった作家先生を前に、シリュウはやれやれとため息をついた。

    ラズ 6285

    浦山ナツメ

    DONEカス教序章
    ~星の子うちよそ~
    デカい、気味が悪い、恐ろしい、化け物…
    散々言われてきた。生まれつきの体だ。どうしようもないことなのに。
    光に導かれたのも初めだけ。蝶もみな私を避けていく。
    独りでいるのが寂しくて人の多い場所で声をかけ続けたこともあった。
    唯一声掛けに答えてくれた人も、「見苦しい顔を晒すな。」といい、
    私にマスクを寄越した。
    扉の奥へと閉じこもり、誰とも分かり合えないまま、使命もわからぬまま
    時間を消費するだけなのかと思っていた。

    ある時、星の子たちの話す噂を聞いた。雀、と呼ばれる生まれて間もない星の子たちを集めて
    崇める新興宗教があると。聞く話によれば、雀であれば皆等しく愛を持ってくれるらしい。
    その場に行った雀が一定期間になると姿を消すだとかも言っていたが、
    もはやそんなことどうでもよかった。
    愛してほしい。こんな異形の私でも、そこでなら愛を貰えるかもしれない。
    藁にもすがる思いだ。どうなったってかまわない。
    愛してくれ。ありのままの私を受け入れてくれ。

    情報をかき集め(ほぼ盗み聞き)どうにか探し当てたその拠点へと赴き、ドアの前で大きく深呼吸をする。
    ここでも拒絶されたらどうしよう、教祖とやら 1221