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    zero_crash1

    シナリオの卓ログや探索者の会話文がメイン。
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    zero_crash1

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    [崖の上の家]
    作者:せるこ様
    PC:太刀川慈雨 PL:紫村
    PC:神代圭史 PL:とてしき
    PC:室剛 PL:無月
    KPC:日景陽人 KP:zero
    https://talto.cc/projects/HTamF0YvuhEm6Hr6EViCU

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    recommended works

    a_la_do

    DONEhoney drop,melty time
    ヴァーレインとアリエスくんの話

    -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-
    honey drop,melty time

    手元の書類を読み終えると、ヴァーレインは小さくふうと息をついた。探し物屋に依頼していた調査に関する中間報告書だ、難しい内容ではない。……ではないのだが、読み終えるまでは、いつも少し緊張をしてしまう。

    依頼したのは死んだ母親の形見。大きなアンティークのブローチだ。随分昔に手を離れ、それきり行方がわからない。手がかりは小さな写真一枚きり。金属細工の中央に埋め込まれた、まばゆく大きな石。それが高価なものなのか、それとも量産品のありふれたものなのか、それすらもわからない。
    そんなものをあてもなく探すことが、途方もないことである自覚は持っていた。目新しい報告があがることもそうあることではない、知っている。
    しかし、それは落胆や失望といった類とは違う感情だった。
    どこか予定調和的な、それでいて裏切られることを望むような期待感。夜空を見上げた瞬間に目の前を未知の飛行物体が横切ることを期待するような、他人が聞いたら笑ってしまうかもしれない、でも切実で純粋な幼い願いにも似ている。

    「よみおわった?」

    隣に座る少年は、ケーキを口に運びながらレイの様子を覗 4213