幼少期、祖父に連れられてエピクレシス歌劇場に一つの裁判を見に行ったリオ
幼いが故に裁判なんて難しくてつまらないだろうと思っていた時
「静粛に」
って凛としたその一声で、ザワザワとしていた劇場が一気に静まり返って、その声の主がいる舞台を見上げたら、人とは思えない(実際人ではない)程美しい人が背筋を伸ばして立っていて、そこからは内容なんて覚えてなかったんだけど、ずっとヌヴィさんをショタリオは見つめていたんですよね、そうです、一目惚れです
裁判が終わった後、帰ろうとする人波の中に祖父が旧友を見つけたようで、立ち話が始まってしまい、中々終わらないのを見越して「おれ、その辺を散歩してくる」って言って暫く外をウロウロしちゃうんだけど、建物の裏口を見つけて入って行ってしまって、案の定あまり慣れない場所で迷子になってしまうんですよね
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