覗く白金まるで光を纏ったような色の髪を見つめ、ショウはほぅ、と溜息を溢す。
「地毛なだけあって綺麗なブロンドヘアーですよね〜私も染めちゃおうかな」
自分の髪をくるりと指に巻き、何ということも無くそう呟いた。そういえば私、髪の毛染めた事ないなぁ。
「アナタが金髪…?いや、はい…おすすめはしませんね」
ブロンドヘアーの持ち主…ウォロさんは私の提案に賛同できないと言った表情だ。
確かに、彼と私では顔立ちから雰囲気まで全く違う。
それを踏まえた上で、彼に似合う金髪が私に似合うかと言われたら正直悩んでしまうところだ。
…そう思っていた時があったなぁと、ショウは目の前の愛し子を見つめながら数年前のウォロとの会話を思い出す。
ショウとウォロは可愛い子宝に恵まれ、大切に大切に育てていた。
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