【二次創作】ラムネを飲む話(春クリ)「今日も暑いですね……」
図書館の帰り道、隣で歩くクリスがそうつぶやいた。
今日どころか、ここ最近はずっと暑いが、夏本番はまだ先だ。
セミの鳴き声は聞こえるが、涼やかな風はない。
「そうですね……溶けてしまいそうです」
春がそう言うと、彼女は笑った。
「それは大変です。何とかしましょう! あそこで涼んでいきませんか?」
クリスの指差す先には、駄菓子屋があった。軒先から見えるガラス張りの冷蔵庫には、コーラやラムネなどが並んでいる。
「そうですね、寄りましょうか」
駄菓子屋の内にはおばちゃんが1人いて、新聞を読んでいた。
店内は涼しく、ひんやりしている。店内に扇風機もあり、ちょうどいい涼しさだった。
「さて、どれにしましょうか?」
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