五夏忘年会web展示 都内某所。撮影スタジオのあるビルで深夜帯に放送されている冠番組の収録を終えた祓ったれ本舗の二人は、控室に戻ってきて一息ついた。年末の生放送番組に出る予定もなく、今年最後の仕事だった。
「今日はこれで終わりだろ。早く帰ろうぜ」
控室の一角にある畳の上にごろりと寝転がった悟が気怠そうにしながら鏡の前の椅子に座っている傑へと視線を向ける。
「この後は番組スタッフと忘年会だと収録前に話しただろう?」
「忘年会とか嫌い。行きたくねェ」
「わがまま言わない。スタッフと交流するのも大事な事だよ」
「そりゃ傑は酒飲めるから良いだろうけどさァ、大人数の飲み会で酔っ払いだらけの中素面とか苦痛しかねェ」
「そう言われてしまうと私も困ってしまうね。今日の場所はご飯がかなり美味しいらしいよ。勿論デザートも。あと豪華景品が当たるビンゴ大会やるとか言ってたけど」
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