記録:三瀬博士の茶会と誕生日20██年2月8日。この日は何故か三瀬の方で空きがあったようで珍しく(勝手に)俺の研究室でお茶会を開いていた。しかも今日はアイツの誕生日ということからか用意していた茶菓子はどこかしら飾りが豪華に見えた。
「あの、そのこのケーキたちは…」
「?決まってるじゃないですか。いつも実家から来てもらってるお抱えの…」
「いや、そうじゃなくて今日あんたの誕生日なんだろ?見た目も味も違うなと。」
「そうー、ですかね?それより以前申し上げたましたよね?私は誕生日を気にしないタチだと。」
「…あーだったな。アンタは。」
これ以上口を閉じてしまった。やはりさっきの話は嘘だったようだ。そうまた感じた自分は慣れない紅茶を口に移した。