せんせい、おやすみ。「せんせーい!」
がらがらと先生の自室に入った赤髪のバディは様子を伺いに先生が座っている椅子に近づいた。
「先生、どうかしたんスか?」
物音がしない部屋を不思議に思ったが、先生の顔が見える距離まで近寄ると先生がうつ伏せで寝ていたことに気付いた。
確かにここ最近の先生は論文に追われたり、普段の診察で取り繕っていたりと忙しそうな姿を見せていたことを思い出す。
「うーん。あんまり無茶はしてほしくないっスけどね。」
赤髪のバディは愚痴をこぼしたがそれでも先生の平穏を望みたくてまだ居眠りしている先生をそっとしておくことにした。